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公開前夜

いよいよ明日は待ちに待ったシンエヴァンゲリオン劇場版の公開日だ。

前作の新劇場版Qが公開されてから9年。16歳の高校生だった僕はすっかり目が死んだ大人になった。

純粋無垢な気持ちで映画館に足を運んだ9年前とはまるで違うけど、それでもエヴァをずっと好きでい続けた気持ちに変わりはない。

むしろ年齢を重ねる度に見方が変わってきて、子どもの頃とは違う楽しみ方ができるようになったように感じる。

シンジ君やミサトさんが心の奥深くに抱える葛藤や苦しみは大人になってこそ本当に理解できるようになる。さすがに対象年齢30歳以上と言われるだけのことはある。

僕と同じようにずっとシンエヴァを待っていたたくさんの人も、この長い間に大きな変化があったと思う。

1995年のテレビシリーズ放送開始から昨年で25周年を迎えたエヴァンゲリオン。

テレビ版からずっと見ている人は実に四半世紀もの長い間エヴァと共に生きてきたことになる。僕よりずっと特別な思いを抱いているだろう。

昨年末から期間限定で上映されていた新劇場版と旧劇を全て映画館で鑑賞したが、お客さんの年齢層が本当にバラバラだった。

中高生の若者から年配の方まで実に幅広い世代から支持されている国民的アニメ。国内だけでなく世界中にファンがいる。

そんな超大作がとうとう完結する。ミサトさんはもう二度とサービスしてくれない。

少し寂しいような気もするけど、今はとにかく楽しみで仕方ない。遠足前夜の小学生並みにワクワクしている。

きっと興行収入とか観客動員数はとんでもない数字を叩き出す。日本映画の歴史を塗り替えるかもしれない。

メディアは分かりやすい目に見える数字に食いついて作品を評価するだろうけど、大事なのはそこではない。

このネガティブなニュースにばかり包まれた息苦しい時代に、たくさんの人がずっと待ち続けていた映画が公開されることにとても大きな価値がある。

エヴァンゲリオンの最後の物語がどんな結末を迎えるのか、とても楽しみ。

ちなみに3月8日午前0時からエヴァンゲリオン公式Youtubeチャンネルで未公開の冒頭映像を含めたプレミアが公開されるそうです。

あと4時間。今日はGoingを見るのは諦める。

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