あの方。−玉鬘−
こんにちは、玉鬘です👩
林真理子さんが出した #源氏がたり を読んでいます。
今は上巻で、六条御息所から見た、源氏物語が語られています。
さて、何時の世も女というのは恋に溺れるものなのですね。
光の君の魅力にハマり倒した女性たちが、ハマった女の視点から描かれてるわけです。
これは面白い。
この時代、魅力たっぷりの光の君が一人の女性に落ち着くことなど、断じてございません。
ありとあらゆる女性を抱くのです。
手に入れたいと思った女は必ず落とす。
側近を抱いてでも落とす。
ある意味、これもまた1つの才能なんでしょう。
最初は拒絶していた女も、やがて光の君に身も心も委ね、ハマっていく。
そして、嫉妬、憎悪、恋心と、人間らしい感情にのまれていくのです。
今の時代も同じ。
男女の関係に絶対は無いし、所詮他人。
信頼だって裏切りだって嫉妬だって安心だってある。
恋愛なんて人間の欲望と感情の寄せ集め。
そんなことは分かってるんだよ。
だけどさ、1人の女として願うことはひとつ。
−あの方の唯一の女になりたい−
何時の時代に生きたって、恋する女はこの想いを遂げるために生きているんじゃないだろうか。