…?

人の価値観とは、こうも一瞬でコロッと変わってしまうものなのか。

わたしは好きなキャラクターが居た。
そのキャラクターのグッズをたくさん買っていた。
それを写真を収め、SNSで共有したこともある。

これが、つい最近まではすごく魅力的で、綺麗に写ったグッズはとても素晴らしくて、それを見てもらえることもとても嬉しかった。
そして、自分の手元にあるグッズが多ければ多いほど、喜びを感じた。

のだが、今それを見てみると、なんともしょうもない。
こんなにグッズが置いてあって、はしたない。やりすぎだ。
こんなものにお金を使っていたなんて。
と思ってしまった。

わたしはわたしのことがわからない。
確かにあの時はグッズを買うことでストレス発散をしようとしていた。けれど同時に、グッズが増えることも嬉しかった。好きなキャラクターが目の前に居て、その数が増えることが嬉しかった。

けれど、今思うと、そのキャラクターはわたしが本当に好きなのかすらわからない。本当にわたしはこのキャラクターが好きだったの?それが仮に真なら、それは本当にわたしなの?
わからない。
まるで、他人がわたしを見ているかのよう。

わたしはやはりおかしいのかもしれない。
これはある1種の離人感なのかもしれない。時々襲われる、どこかで誰かがわたしの体を、スティック入力で動かされているような感覚と、今のまるで自分の過去だと思えない感覚。
わたしはわたしのはずなのに、わたしでない気がする。

わたしはだれ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?