パンのこぼれ話(アナログ式計量器)
パン生地を分割することは、大変大事な作業の一つです。パン屋さんでは、アナログ式の計量器(上皿サオ秤)を使っているところが多いかと思います。
アナログ式の計量器(上皿サオ秤)ってどんなの・・・? プロのパン職人なら、わかると思いますが、一般の人は、あまり見たこともなく知らないかと思います。(ちょっと検索してみてください!)
パン屋さんで作るパンの個数は、一般家庭で作るパンの個数とは、比べられないくらい多いので、作業が時間に追われることになります。
つまり、秒単位で分割し計量しないと、分割し始めた時の生地と分割し終わった時の生地の状態が大きく変わってくるので素早く作業を終えなければならないからです。
では、何故アナログ式なのか・・・?
プロのパン職人なら、生地を分割し、生地をつかんだ瞬間におおよその重さを認識しますが、さらに正確に分割し計量するため、上皿サオ秤のサオの部分の上下の揺れの一瞬の動きで重さを判断します。
デジタル秤だと、量目の数値表示決定まで0.数秒かかります。ですから脳のリズムが合わない(ヒト呼吸置いた感じ)からだと私は思います。
大変ですが、プロのパン職人は、大量の生地を時間内で分割しなければならない(品質に影響する)ので時間との戦いとなります。
今は、デジタル社会ですが、そういう事で愛用されているのが、アナログ式計量器(上皿サオ秤)ではないでしょうか?
ちょっと知ると、ちょっと楽しい!