パンのプロが紹介するおいしいパンの見分け方(食パン編)
スーパーなどで並んでいる大手製パン会社の食パン(角食パン)に目を向けてみると、「本当に計算されつくされた(一般消費者が好む)商品だなぁ~」といつも感心して観ています。
大手製パン会社では、当然のごとく全て生産管理システムの整った環境下で、毎日一定品質の商品を提供しています。
日本の大手製パン会社の製パン技術の高さを実感します。
さて、街のパン屋さんに目を向けると、それぞれ個性豊かな食パン(角食)が並んでいます。最近では、一般食パン専門店や全国レベルの食パン専門店が見られるようになりました。
100円食パンから数千円食パンまでと色々と販売されています。
日本全国各地で色々な食パンが毎日提供されていますが、実際、食べれば解るようなこと(人それぞれ好みがありますが・・・)ですが、誰もがおいしいパンを選びたいと思うので、私が考える簡単な3つの「美味しパン」の見分け方を紹介します。
1. 外観(色艶・形状)
① 焼き色
クラスト(表皮)しっかり焼き込まれていて「きつね色に輝いてい る」(粉の種類や発酵状態によって若干変わる)。過発酵の場合、パンの糖分が分解されすぎて減ってしまうので色づきが悪くなる。
② 形状
食パンの上部の角に「ホワイトライン」が見られる(・オーブンスプ リング:窯伸びが適正)
パンの底の角がやや丸みがある(発酵が適正)
2. 内相・断面
① クラムの気泡(スダチ)
均一な細かい気泡がびっしりとある。(成型時、しっかりとガス抜きを行っている)
② クラストが全体に均一で薄い。
焼成温度と焼成時間が適正である。
③ 断面が光り輝いて気泡1つ1つの膜がよく伸びて薄くなって伸びてい る。
3. 香り
香りを言葉で表現するのは、難しいけれども、敢えて表現するなら、
「香ばしい香り」となります。
発酵時に発生するイーストや細菌類などによる揮発性成分や焼成時に発生する穀物粉を含む原料などの化学反応物から生じたものから有機的に混ざり合って生じたものが調和している。
以上のような3つの見分け方をベースに自分の好みに合った食パンを選んでみて下さい!
ちょっと知れば、ちょっと嬉しい!