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BANANA FISH 感想 7巻 シン・エヴァンゲリオン についてちょこっと

最近チーズばっか食べてます。私が好きなのはチェダーチーズとクリームチーズ!この二強だよね~~~。モッツアレラ?名前が可愛いだけだろうが!!トマトがなきゃ輝けない奴は引っ込んでな!!

クリームチーズに粒あん乗せて食べるのはまってたんだけど、それじゃ飽き足らず、レアチーズケーキを最近作り始めた。オーブン不要で作れるから!!(うちにはオーブンがない)でも、チーズケーキはスフレがNo.1だよね~~。オーブン買おうかなー。。。

幸せな7巻がなければ、BANANA FISHではこんなに泣かない

7巻では比較的英二とアッシュのやり取りが多い。だけど物語もオーサーとの決着へ淀むことなく進んでいく。相変わらずの展開の速さ。

必要最低限のやり取りで、英二とアッシュの関係性を進めていく手腕は、感服過ぎて言葉がない。けど、その中でも7巻は二人の絡みが多い。

アッシュが英二を高層マンションに一時的に匿うわけだけど、マンションでの、まるで平和な日常のような2人のやりとりがずっと続けばいいのにって、どれほどの読者が願ったんだろうね。きっとほとんどがそうだと思う。そして二人が仲良くなればなるほど、引き裂かれる運命に胸を痛めるんだよ。だからこの先辛くなる。幸せがなければ、不幸もないのにね、と思わずにはいられない。読者としても!!

あとボスのアッシュがかなりのイケメンなので、大体の乙女はアッシュに沼落ちします。

7巻のストーリー

アッシュ、子分たちと合流しオーサーへ反撃の一手 → ゴルツィネ、ポリスを使ってアッシュを指名手配 → アッシュ、ゴルツィネの口座ハイテクして窮地に立たせる → マックスはアッシュに協力、高層マンションを隠れ蓑に英二をかくまう → ユーシスとシンは情報交換 → アッシュ、英二の帰国もこっそり準備 → ケイン登場!中立交渉

7巻はもちろん、ここに書いたストーリーよりも深まっていく英二との関係に読者はめちゃくちゃ気持ちが入ります。そこに対して感想を書いていくつもりだけど、冷静に読み返すとね、物語もめちゃくちゃ面白いんですよ。

株の知識でコルシカマフィアの金を奪い、ゴルツィネを窮地に落とすところ、私はアラサーなのでうわすっげ……と思うけど社会人経験のない学生が読んだら意味不明でしょう。って思う。もはやどの層がターゲットなんだBANANA FISHは……。私は所得税や住民税やらもあんまりわからぬまま社会に羽ばたき痛い目をみた口なんでね。今読むとしかし、ティーンで株を理解してPCハックして口座まで操作してって……人間じゃねえよ。それでゴルツィネを抑え込みつつ、ターゲットのオーサーを追い詰めていく手腕はどこのCIAですか?しかも、ボスったって仲間はただの不良少年どもな訳でしょ?全員エージェントのCIAよりすげーわ。ミッションインポッシブルですか?って話。。。もう高層ビルの間くらい余裕で飛び越えられそうだね。物理的に説明すると。

で、BANANA FISHの方はというと、政府とのつながりまで見えて来てますますきな臭い。この辺からキッパード上院議員やらオッサン連中がでてきて正直初見は???。でもすごいのはね。別にその辺分かってなくてもモーマンタイ!なんたってこの7巻からめちゃくちゃ面白いから!なんなら、私は今回第二次BANANA FISHブームが来るまでちゃんと理解していなかった!5回以上は読み直しているのに!

心理的にはこう。「BANANA FISHなんてどうでもいいアッシュをもっと深堀して!アッシュを知りたい!」そう、もう私たちは英二とシンクロ率120%なわけよ。ちょっとずつ明かされるアッシュの過去や弱い部分にもうガチ恋で他が見えてない(読んでない)わけ!だからキッパードの話とか意味わかんなくてもおもしろいわけ!

閑話休題、シン・エヴァンゲリオン

あ、まってそういえばAmazon primeでもうシンエヴァ見れるよね。早くないか?私はエヴァは旧アニメ、旧劇場版ともにそんなに好きではないんですが、さらに言うと序破Qまでそんなに好きじゃないけど、シン・エヴァは好きなんですよ。これ共感できる人いません??

明らかに庵野監督のメッセージ性ってシン・エヴァだけ違うよね?なんていったらいいのかなー。今まで庵野監督ってマイナーリーグでのチャンピオンだったわけ。だから、オタクが、エヴァ好きだって言ったら分かってる風になれたのよ。でもこのシン・エヴァ、メジャーリーグに参戦したんですよ。しかしメジャーリーグでコテンパンにやられると思いきや、まさかのそれなりに結果を残しちゃったわけ。これで庵野監督が間違いのない天才だって言う事が世間に知れ渡ってしまったね。つまり、涼宮ハルヒを知っているオタクが好きなエヴァ、ではなく、ガンダムのように世間一般常識で知っているアニメがエヴァになったのよ。けど今までのエヴァオタクにシン・エヴァの最終章の受けがいいかと言われると、アンチも生みそうだなーとか思う訳。つまり私の逆ver(信者→アンチ)を生みそうだなーと。まあ私はアンチってほどではなかったけど過大評価じゃね??と思ってたんよねー。私はまず悲観的なキャラが好きじゃないんだけどシンジくんってネガティブキャラでしょー。そんでいてかまってちゃんだからなー。うわーこれ語れるけど話それまくるから別記事にするわ。ちなみに私はシン・エヴァは映画館に見に行きました。号泣しました。プライムでまた見よ~。

寝起きのアッシュはなぜ英二を殴らない?

2時間で起こせ!と言って眠ったアッシュをボーンズたちは起こそうとしませんね。英二が訪ねれば寝起きがすごく悪くて殴られるから、皆ビビっているようです。英二はそんなみんなに呆れて、起こす係を引き受けます。

しかし目覚めたアッシュは機嫌が悪そうではあるけれど、英二を殴らない。怒鳴りもせずシャワーを浴びに行きます。

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アッシュがボーンズを殴ったのも愛、英二を殴らないのも愛、だと私は思うんですよねー。

あれだけ猫をかぶれる演技派で、油断も隙もないアッシュです。今まで寝起きに気を抜いて殺されていないということは、それなりにちゃんと意識はあるって事。でも寝起きが悪いのは多分ホント。猫かぶっていない素のアッシュだということで、そのまま(素のまま)ボーンズを殴ったのはアッシュが気を許しているという事。これはかなり信頼している証拠ですよね。

じゃあ英二を信頼していないのか、というとこれはまた違う。英二はボーンズと違って非戦闘員な訳です。つまり一般人な訳です。一般人を殴って歯を折ってしまったらヤバいってことはアッシュは分かってる。ボーンズを殴るのは兄弟喧嘩みたいなもんで、英二を殴らないのはまあ兄妹は兄弟でも年の離れた妹みたいなもんで殴ったら死にそうだからってだけでしょう。その証拠に猫かぶってお利口さんのアッシュではなく、ちゃんとムスッとしてシャンプーとって来いって言ってるしね。

あと若干まだ気を使ってんのかなーって気はするね。アッシュはきっと英二に嫌われたくなくて、その気持ちを咀嚼しきれていない気がする。アッシュは今まで誰かに好かれたいとか思ったことあるのかな。あのショーターにだって出会ったときにそんなそぶり見せてない。(19巻収録 番外編 「ANGEL EYES」より)それに好かれたいというよりは、二人は認め合ったって感じだし。

7巻のアッシュは、英二を尊敬し始めていて、もっと一緒に居たい、でも、どう接していいかまだ分からない。そんな感じがするな。アッシュは英二がアッシュにそう思うように、英二のことをもっと知りたいって感じ。

それでアッシュがイケメンだと思うのはさ、英二と食事しながらお互いの話をするシーンで、カボチャが苦手だと打ち明けるところ。自分の弱みを隠さず話して距離を縮めるってコミュニケーションの基本みたいなところだけど、不良少年のくせにさらっとやってのけるんだから、天性の人たらしというか、コミュニケーション能力というか……。

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「役立たずのSPよりカボチャの栽培でもしろって!」(BANANA FISH 7巻より)

このセリフ好き。

そして武器商人の蠅(フライ)へのアッシュのこの台詞。

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「バカバカしい 人殺しに気質もへったくれもあるか」(BANANA FISH 7巻より)

アッシュの倫理観が人殺しではなく一般人だという証拠なんですよね。狂うことなく人殺しである精神力タフすぎる。もう何回も語ってるから(終わらなくなるので)割愛するけどさ。

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このシーンも好き!誰にもらったヒスイなのか英二に聞かれて言葉に詰まるアッシュ。キャバ嬢みたいにゴルツィネを最大限利用するものの、それを英二に知られたくないのかな?かわいいところあるよねー。

そんで今好きなシーン全部写メろうとおもってパラパラしてたけど7巻多すぎて無理ぽなので割愛します。。。。。

伊部さんがマックスにアッシュと英二のことを語るところ、「やりきれん」というところとか。

そんで、今読んだら、アッシュがうなされて夜中目覚めて英二が慰めるシーンで「自分が怖い」ゆーとるやん。何私は考察バリバリしとる感だして語ってたんだろうね。普通に本人が言っておりました。でもあっててよかった。

BANANA FISH 名シーン とアッシュの涙

名シーン今回もあります。というかありすぎるので抜粋します。まず涙腺崩壊シーンのこちら。

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「世界中がきみの敵にまわっても ぼくはきみの味方だってことさ」(BANANA FISH 7巻より)

これって真理じゃないですか?アッシュが理性ならば英二は感情

本当の愛っていうのは、正義とか法律とか倫理観とかすべて関係ないんですよ。例えば、襲われようが殺されようが、愛し抜けることだと思うんです。誰かが作った法や誰かが説いた倫理観ではない。愛は個人的なものなんです。世界中がアッシュを糾弾しても、たったひとりアッシュを愛する英二だは糾弾しない。これは愛の真理だ。でも不思議なことに、人間誰もが手に入れられるものでもない。人間は愛を知るために生まれてくるのに、なぜか本当の愛を得られる人って限られていると思うんです。だからアッシュは恵まれていると思う。環境は悲惨だったかもしれないけど、英二に出会い本当の愛をもらえたから。若くして死んでしまって、短い一生だったかもしれないけど、それと代償にアッシュが得た愛は、それくらいの価値のあるものだったって信じてる。信じさせてほしい。じゃないとやりきれない。

そして英二のこのセリフに、アッシュは救われたんでしょうね。

ここで私の推理ですが、多分だけどアッシュが泣くのはここが最後ではないかと思うんです。アッシュはなんというか英二の言葉で、カンストして腹くくるんですよね。英二がくれたこの言葉で、満足する。完璧になるんですよ……。完成する。

ね、アッシュが完璧なのは英二のおかげでしょ?

ユーシスだからお前は分かってないんだよ。たとえば英二のいないアッシュに、お前は同じように執着できるかな?

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アッシュが甘えてるよね。やっぱここで完成したで間違いないな。ファイナルアンサーですわ。

そして涙腺崩壊シーンその②。英二に内緒で帰国の手配をするアッシュ、伊部、マックスのやり取り。

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「…オレがいやになるからさ」(BANANA FISH 7巻より)

アッシュがこういったのは、英二の「僕は君の味方」が幸せの絶頂で、これ以上ないから、もうなりふり構わなくなってかわい子ぶりっ子しなくなるからだね。つまり結婚した嫁みたいなもん(いい方悪いな……)

アッシュは自責の念が強いから、本当の自分であれば英二は愛してくれないと思ってんだ。自信たっぷりにみえて、本当は自信がないんだよね。弱い自分を強くみせているだけ。でも見せるのがうますぎて誰も本当のアッシュの弱さに気づかないんだ。。。

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「あんないい子なのにな」(BANANA FISH 7巻より)

でもこのあたりから、英二以外にも本当のアッシュを見つけ始める人がいる。例えばこの伊部さんみたいに。でもそれはなぜか?それも英二のおかげ。自分を救ってくれた英二の為に奔走するアッシュはさ、英二のおかげでいい子になるっていうか、もともといい子なのが表面に出てくるんだよね。。。やっぱ完璧になってくんだわ。。。

もうこの伊部さんと読者の私は完全にシンクロ。涙までシンクロ。

「I’m sorry.」に「Why?」だって?分かっているくせに。伊部さんは英二を安全に連れ戻したいけれど、それはアッシュがしてほしくない事(英二と引き離す)だから謝ってる。なのに「Why?」だって?俺は気にしてないって?ね、なんでそんなに欲がないの?なんでそんなに優しいの?伊部さんが気に病まないためにアッシュは「Why?」と言った。でもアッシュにとっての英二は心臓みたいなもんなのに。なのに何でもないみたいに言わないでよ。本当に「彼がどんな気持ちで……」の伊部さんとシンクロなんだわ!!!!!くっそ!!ファッキュー!!

アルフレッド・ダグラスとワイルド

さて、話は変わって、マックスパパと優雅なランチをしている息子アッシュとのこの会話。

「ムシュウ・ゴルツィネもとんだアルフレッド・ダグラスにほれたものだな……」「よしてくれよ ワイルドが気を悪くするぜ」(BANANA FISH 7巻より)

さてまた人物名が出てきたけど私はもちろんググりましたよ。

ロード・アルフレッド・ブルース・ダグラスは、イングランドの作家、詩人、翻訳家。オスカー・ワイルドの同性の恋人として知られ(Wikipediaより)

なるほどねぇ…。みんな、とにかくこのWiki全部読んでくれよ。小説みたいに面白いから。一部抜粋すると↓

2人の恋愛関係は激しいもので、仲間内では「ボジー」と呼ばれていたダグラスは、我儘で無茶なことも平気、傲慢で浪費家という性格だったと言われる。ダグラスは少年たちとの逢瀬やギャンブルに金を使い、ワイルドにその付けを払わせていた。

要約すると、ワイルドはかなりダグラスに惚れ込んでて尽くすんだけど、時代背景(ホモ×)もあって捕まって、その後にまた2人は一緒になるけど、最後お金も名誉も無くなったワイルドをダグラスは助けない。とんだ性格の悪いガキに惚れこんだ男色家ってわけ。(※2人は16歳差!)つまりムシュウとアッシュほとんどそのまま。

つまり、マックスの引用は的を得ているわけだけど、何回も言うけど知ってる作者が、本当すげぇんだよ。これ昭和の作品なんですよ。当時、Wikipediaなんてものはないんだよね。。。

ケイン登場。8巻へ

もう言いたいことがありすぎてそんでこれを書きながら泣いていますので終わりたいと思います。

私が大好きなアメリカンジョーク(というか皮肉?)たっぷりのケイン登場シーンの、このセリフで終わりたいと思います。

「生命を大事にしなよ ベイビー その腕はマフィアにくれてやるには惜しいぜ」「オレもそう思うよ」「ハハ…口も達者だ…気に入ったぜ」(BANANA FISH 7巻より)

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