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BANANAFISH 感想 15巻 名シーン第4位

お菓子作りに嵌まりまくっている最近なのですが、やはりお菓子作るならショートケーキっしょ!ということでスポンジを焼いたら膨らまず失敗。。。焼きなおして何とか成功したものの、3時間もかかる始末。。。

さらにスポンジの端を落とすときに指を包丁で切り(パン切り包丁だから大丈夫っしょ!と思ったらめちゃくちゃ切れてワロタ)狭いキッチンでうまくナッペできず、かなり疲れました。

しばらくクッキーとかパウンドケーキとか焼こ。生クリームもう見たくない。

そんで本題のBANANA FISH15巻なんだけどさ。もう話すことないと思ってて読み返したらさ、すげぇね。15巻にもなってまだまだ名シーンあるやんか!忘れてたやんか!

今まで紹介した名シーン1~3位

私名シーンはすでに以下で3位まで紹介しました。

1位:12巻「――弾丸が入ってない 弾丸をよこせよ」

2位:8巻「才能なんて―――そんなもの…もしオレにあったとしても…オレはそんなものほしいと思ったことは1度だってない!!」

3位:6巻「…オレが怖いか?」「まさか!」

これをね、覆すつもりはないよ。だから忘れていたと言えど15巻の名シーンはね、4位ってことにするわ!!!

正直1~3は不動でしょ。今考えてもこの3位まででBANANA FISHは構成されているから、変えられるわけないわ。

1位はアッシュの英二に対する友情。BANANA FISHが本編19巻を通し訴えているメッセージ。愛。

2位は主人公であるアッシュを的確かつ最小限に表現している名シーン

3位は1位、2位のシーンにつなげるための布石として重要な名シーン

だからね。

15巻のストーリー

アッシュ、ブランカ(とユーシス)と博物館でバトル!→無事英二を救出→シンの仲間(ラオたち)をユーシス・ゴルツィネから救出※ラオ裏切り伏線→ゴルツィネ、逃げ出したアッシュにブチ切れ、フォックス大佐を雇う→マックスとアッシュ、マンションで合流、ゴルツィネの売春を記事にするためフロッグに詰め寄る

フォックスはマジのクソ野郎だよな。マービンに次ぐ。でもマービンはまだバカだからアレだったけど、頭も回るから愛嬌もねーよな、こいつ。(口が悪いのはご容赦を。性格です。)

15巻の名シーン4位

んでもう先に話してしまうね。

ちなみになんでいつも私が先に本題を話すかっていうとね、まぁよくさ~記事とかでさ~たとえば、「使いやすい○○ランキング5選!」「なぜ洗剤と柔軟剤と一緒に入れてはいけないのか?」とか言う記事でさ、いっちばん最後(なんなら次のページ)まで本題書いてない奴あるでしょ?スクロールすんのウザくない?ごたごた御託ならべてねーで答え先書けや雇われクズライターが!って思っちゃうのよね。

ワタシハ ソンナ ライターニ ナリタクナイ(趣味の備忘録だけどなぁ!)ということで、発表~!!!

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「おれの写真を使えばいい」「忘れられるもんなら とっくに そうしてるよな だったらもう―――思い出すな こういうものに もうお前は支配される必要はない 恥でも何でもないんだ」(BANANA FISH 15巻より)

おれの写真を使えばいい。

勢いでフロッグを殺そうとするくらい、トラウマになっている過去を、記事にしてもいいって。ずっと語っているけど、アッシュは自分を責めて罪を償おうとしているんだよね。殺人鬼だって自分に言い聞かせて。

アッシュが神に祈らないのは、自分が赦されるわけがない罪深き殺人鬼だと思っているからかもしれないけどさ。神は法律じゃないから、神だけがアッシュのやさしさを理解し赦したもうべきなんだよね。もしかしたら赦されているのかもしれないけどさ、でも神に赦されるってことだけでは、アッシュには何の安らぎも与えてくれないわけだ。

アッシュが神の代わりに安らぎを求めたのは英二だから、彼の神は英二なのかもね。

だったらさ、英二の為何人殺そうがそれ罪ではないでしょ。

アッシュがもう少し、バカで、優しく無かったらね。

裕福な人が人にやさしくするのは簡単だ。でも裕福でないアッシュが、他人にやさしいのは、それはつらいことじゃないかな。いいことかもしれないけど。

One for all All for oneって言葉があるけど。常に前者を心がけたアッシュに、どのAllがOne(アッシュ)の為に何をしてくれたんだろうね。

このシーンは、読み返すたび、毎回泣きます。

博物館のシーン、呪術廻戦と似てない?

私は呪術廻戦もかなりファンなんですけどね、作者の芥見先生ってかなり守備範囲広くて映画~漫画~アニメ、本に至るまで色々参考にされているようなのです。(ファンブックとか読んでたらそんな感じ)

でね、呪術廻戦は別記事でも語りたいと思ってるんだけどね、だって芥見先生攻殻機動隊まで知ってるんだよ。五条=笑い男(アオイ)説とか考察したくない?絶対そうでしょ。だから僕は耳と目を閉じ口をつぐんだ人間に……ってね。

私は漫画ではBANANA FISHを推していますが、アニメでは攻殻機動隊SACを推しております。Amazon primeで配信開始されていたから是非見てみてね。

話それたけど、それくらい守備範囲広い芥見先生なら、BANANA FISHも読んでるんじゃね!?と思う訳。

そう思ったのが、この博物館のシーンなんだけど、呪術廻戦8巻 過去編の沖縄の水族館のシーンに似てませんか?

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BANANA FISH 15巻より

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呪術廻戦 8巻より ※呪術廻戦は電子書籍で買ってるからキャプチャで失礼

呪術廻戦の8巻のシーンはすごく印象的で「芥見先生、芸術肌まで持ってんの、それ反則じゃね?」と思ったので覚えていたんです。

私が呪術廻戦を知ったのは昨年末なので、それからBANANA FISHを読み返したこの夏、ふと、この構図どっかで……と気づいたんですね。

どちらも映画のワンシーンのよう。

漫画なのに読み手の『読む速度』を掴む、そして音まで支配するようなコマ構成。音がシン……と消え去って、時間が止まったかのような……。

まさに、芸術です。マンガじゃないよもう。

ちなみにこういう『読む速度』を支配する構図がうまいのはハイキュー!!の古舘春一先生です。ぜひ。白鳥沢編だけでも読んで。ハイキューは白鳥沢編が最高だから。

つーわけでね、オマージュしてようが、していまいが、こういう絵が描けるっつーのが、もう天才なんだわ。

16巻に続く

最終決戦序章の16巻。もう物語の終盤ですね。しかし本当に、英二と居るアッシュはさ、ピンチでも活き活きしてるよね。12巻で幸せだと言ったアッシュの言葉は、嘘偽りがないんだろうな。

アッシュは、頭がよくて聡明で、しかも世間まで良く分かっている。そういう人はたいてい、世間に晒され汚れてしまいがちなんだけどさ、ただ幸せを享受できる純粋な無垢さすらある。その代償の運命がとても重い。

でも天秤は釣り合っているよね。

アッシュが英二からもらった幸せは、一般人たる我々のそれとは比べ物にならない大きさだろうから。

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