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水素エンジンバギー 試乗記 #106

こんにちは。
先週末に富士スピードウェイで行われたスーパー耐久シリーズ第2戦 富士SUPER TEC 24時間レースを今年も観戦してきました。

今年の目玉は、やっぱりマッチこと近藤真彦さんが水素エンジンカローラのドライバーとして参戦されたことだったかもしれませんが。

私にとっての今年の目玉。

それは、初めて水素エンジンの車に乗りました!!
試乗だったので、ドライバーは自分ではなく、助手席に乗るという形でしたが、初めて水素エンジンに乗ることができました。

試乗したのは、乗用車とは違ったバギーと呼ばれるオフロードを走って楽しむための車両。これに水素エンジンを搭載した車両に初めて乗ってきました。

イベント会場のレクサスブースに展示されていたLEXUS ROV CONCEPT

ということで、水素エンジンバギーに初試乗した感想をnoteに書きました。

一般人が助手席ですが、乗れる!そして、楽しめる!
水素エンジンが、そんなレベルにまで開発が進んできた!ということが個人的にすごく胸アツでした。
(レースで走る方がよっぽど速いし、厳しい環境だと思うので、技術的には当然なのかもしれませんが)


水素エンジンバギーって?


私が試乗した水素エンジンバギー、こちらはLEXUSの四輪バギー ROV CONCEPTになります。
ROVは、Recreational Off-highway Vehicleの略で、主に山道やぬかるんだ道等のオフロード(未舗装路)を走行するための車両です。

そんなバギーに、MIRAI等の燃料電池自動車と同様の気体圧縮水素タンクを積んで、ガソリンではなく水素を燃やせるように改造した水素エンジン搭載し、気体水素を燃料として走行する車両です。

ちなみに、LEXUSのバギーですが、エンジンはトヨタ製ではなく、ヤマハ製。YXZ1000Rという3気筒998ccをベースに水素対応したエンジンを搭載。

私はバギー自体乗ったのが初めてでしたし、全然詳しくないのですが。
少し調べてみると、北米が主な市場だそうで販売されているんですね。レジャーやモータースポーツの場でも人気が出てきているようです。

ヤマハ発動機HPより

今年、サウジアラビアで開催された「ダカール2024」に水素エンジンバギーが出場し、完走しましたね。
私が今回試乗したものとは、異なるモデルですが。

試乗した感想


今回、私が水素エンジンバギーで試乗したコースは、富士スピードウェイの一角にあるオフロードコース。こちらを2周。時間としては20分程度だったかと思います。

水素を燃料としているため、運転席のメータには、残りの水素量(圧力)が表示されていたり、手動で水素タンクの開閉弁を操作するレバーが付いていました。
その辺りも、エンジンをかける前に説明してもらえました。

写真撮り忘れたので、写真拝借しました。
サイドブレーキ横のレバーで水素タンクの開閉弁を操作
https://gazoo.com/news/res/22/06/06/r358370/

そして、水素タンクの開閉弁を操作して、エンジンスタート。
エンジン音は、普通のガソリンエンジンと変わりはない印象でした。

オフロードコースに入って1週目。
私はオフロードコースを走ること自体が初めてだったので、バギーってこういうコースを楽しむものなんだなと周りの景色や路面の様子を見る余裕があるくらいの比較的ゆっくりめのペースで観覧する感じだったので、
正直、体験試乗だからこんなもんか。。と思っていたら。。

2周目に入る前に、ドライバーの方が「2周目はペース上げますね」と言った途端、一気に加速し、ペースアップ!
感覚的に1週目の1.5~2倍くらいの速度で、ブレーキやハンドル操作もアグレッシブに。

揺れや振動もけっこう激しめで、周囲の木にぶつかるんじゃないかとか、横転しそうと感じるくらいかなり攻めて走行してくれて、めちゃくちゃ楽しめました。アトラクションでしたね。

車両の揺れや振動を楽しむのがオフロードの魅力だと思うのですが、やっぱり加速時に速度と共にエンジン音がブォーーンと吹き上がっていく「音」も楽しめるところがエンジンの魅力ですね。いやー楽しかったです!

燃料が水素なので、排出されるのは基本的には水のみ。CO2フリーで思いっきりアクセルを踏んで楽しめる。
想像した以上に、未来の技術が私たちの近くまで来ているように感じられました。

正直、ガソリンエンジンのバギーに乗ったことがないので、水素エンジンとの比較は、分かりませんでしたが(笑)

ベースとなっているガソリンエンジンの最高出力が112馬力。レブリミット回転数が10500rpm。バイクで言うと、大型二輪クラスかと思うので、車両重量に対してけっこう大トルクなのかなと思います。

2周目は、運転席のタコメータを見れる余裕は全然なかったですが、斜面を駆け上がっていくときに、チラッと見た時は、回転数が3000rpm程度だったので、低回転でもけっこうトルク出ているように思いました。
通常のガソリン仕様のバギーでの速度が分からないですが、今回のコースを楽しむには十分なレベルの性能が出ているのかなと思ったりしました。

イメージです。以下より画像を拝借させていただきました。
https://www.mycar-life.com/article/2023/09/29/27104.html

スーパー耐久レースの方に、話は変わりますが。
今年の24時間レースに出場した水素エンジンカローラには、近藤真彦さんがドライバーとして出場されましたね。
練習走行後のインタビューで

乗ったイメージとしては、これ水素のクルマだよって言われなかったらわからないぐらいの完成度だと思います。

https://gazoo.com/motorsports/supertaikyu/24/05/25/kondomasahiko/

というコメントもありました。

プロが分からないんだから、私のような素人がちょっと試乗したくらいでガソリンと水素の違いが分かる訳がない!(笑)
でも、そのくらいのレベルにまで水素エンジンの技術がかなり進化してるということも感じることができました。

いつか水素エンジンを自分で運転してみたいですね。
てか、水素エンジンでなくても、普通にバギーおもしろかったので、是非自分で運転してみたい!

今週も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

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