兄夫婦と行くイタリア旅行 帰国編(後編) ドバイでもう一泊
家内が出発
家内は翌日ホテル11時出発のバスで空港に向かう。11時前にエミレーツのスタッフが来て、バスの乗客名簿から名前を呼ぶ。家内の名はなかったが届いたメールを見せて、乗車できた。家内を見送ろうとロビーでバスの出発を待つが、ここでも不満を持つ乗客が1人の女性エミレーツスタッフに押し寄せた。その対応に1時間かかり、バスの出発が1時間以上遅れた。
押しの強そうな年配の女性スタッフだったが、ひとりでクレーム対応が大変そうで、気の毒な気もした。でもメールでは「We are sorry...」の様な文面があるものの、どのエミレーツ職員からも、「申し訳ありません」の様な言葉を聞くことはなかった。恐らく、その様な言葉から不当な要求を招かないためだろうと思うし、今後の対応で手一杯ということもあろう。
家内が12時過ぎにホテルを出発した後の情報で、19時の便の乗客は17時出発のバスで空港に向かうことがわかった。それまでは部屋にいることができるので、兄夫婦と一緒に昼食をいただき、もうしばらく部屋で寛ぐことのする。
ついにイタリア出国
少し早めにロビーに降りて、ルームキーを返却する。バスに乗り込み再び空港に向かう。チェックインカウンターで再度乗り継ぎについて確認すると、やはりドバイで1泊し、翌日に関空に向けて発つとのことだったが、乗り継ぎ便の搭乗券はもらえなかった。
荷物をドバイでピックアップするかどうか聞かれ、必要ないと返事をしたので、関空までスルーで送られることになる。また、ドバイでエミレーツ職員に申し出て、ホテルと食事は提供されることも確認した。
ドバイ入国
予定より少し遅れてローマを出発、現地時間5時頃にドバイに到着した。空港内でアザーンが聞こえた。ひとまず、エミレーツのカウンターを探す。「この裏にある」と言われてもよくわからない。あちこち迷ったが、空港スタッフに聞き、エミレーツ職員に聞き、ようやく乗り継ぎカウンターに辿り着いた。ドバイ空港は巨大だ。単なる乗り継ぎなら迷うこともないが、イレギュラーなことが起こった場合は、大変だ。
乗り継ぎカウンターには前に10人程度の人が並ぶ。そんな長い列ではないが、1人あたりにかかる時間が長い。自分の番が回って来ても、職員の対応がゆっくりしていて時間がかかる。何か言おうとしても、「今対応しているから」とマイペース。結局乗り継ぎ便の搭乗券とホテルのバウチャーを貰った頃には1時間が経過していた。
ホテルのカウンターが3番ゲートにあると聞き、一旦入国して到着ゲートを目指す。ここでも迷い、時間を食う。ようやく入国審査に向かったが、顔認証が上手くできずに有人のカウンターへ行けと言われた。審査官はフレンドリーで「おはようございます」とにこやかに日本語で挨拶をする。何かを渡されたのだが、後で確認すると、24時間有効の無料物理SIMだった。
ドバイ空港では乗り継ぎ時間が長い場合は食事を無料提供するし、更に長い場合はドバイ・コネクトというホテル提供のサービスがある。乗り継ぎ客を増やすためのハブ空港としてのサービスだ。今回はフライトキャンセルによるものなので、それに相当するのかどうかはわからないが、第3ゲートのあたりにかなり広いホテル送迎用のスペースがあった。カウンターに申し出ると、バスに案内され、ホテルに送ってもらえる。
ホテル滞在
ホテルは空港の近くで、フロントで手続きをすると、深夜12時にホテルを出発と言われる。部屋を2つ割り当てられたので、ひとりで部屋を占有することになった。しかし、無駄に広い気がする。レストランに偵察に行くと、皆が入り口で搭乗券を提示し、リーダーでチェックを受けて中に入っていった。早速、兄夫婦に搭乗券を持ってくる様に伝えて、3人で朝食にした。もう朝の7時をまわっていた。
とても疲れて、部屋で寝る。目を覚まして、少しスッキリしたが、まだお昼前。時間を持て余す。そんな人のために、ロビーでは2時間(35米ドル)と4時間(45米ドル)の市内ツアーを募っている。少しは興味があったが、40度になる中、観光に出れば汗をかいてしまうが、着替えがない。スーツケースは空港だ。今度の機会があるかどうかわからないが、今回はパスだ。
昼食、夕食と搭乗券を持ってレストランに行く。夕食後は今回の旅行で初めて湯船にお湯を張ってゆっくり浸かった。靴を履こうとした時に、左足が攣ったので、血行を良くしようと考えてのことだ。この2日間ホテルに缶詰状態で、体には悪い影響しかなさそうだ。風呂上がりに下着に替えもないので、石鹸で洗ってドライヤーで乾かしてはいた。
ようやく帰国
予定より早めにバスに乗り、空港へ向かう。ドバイ再入国の際には顔認証ゲートが上手く開いてくれた。どうもメガネを外すのと、モニターではなく、点滅している光をみるのがコツのようだ。時間が来るまで、出発ゲート近くの長椅子に寝そべりゆっくりした。帰国便は多少の遅れがあったものの、無事帰国。兄夫婦とは空港で別れ、こちらはバスで三宮、地下鉄で帰宅。兄夫婦はジェットシャトルでポートアイランドに行き、置いてある車で帰宅の途についた。
旅の終わりに
今は、兄夫婦と行くイタリア旅行がなんとか無事に終わり、ホッとしている。主に兄嫁に楽しんでもらうのが主眼だったが、満足してもらえたかどうかはわからない。ひとりで旅の手配や情報収集は大変だったが、楽しんでもらえたのなら苦労も報われる。私の家内は途中参加で、付き合ってくれ、私を助けてくれた。有難いことだ。感謝したい。
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