広島旅行 1日目
思い立ってひとりで広島に一泊旅行へでかけた。水曜日の勤務がなくなったので、火曜午前の仕事を終えて、新神戸から新幹線で向かった。広島は初訪問。実は30年近く前に家内と2人で宮島の宿を予約したが、台風が来たためにキャンセルしたことがある。それ以降は広島には縁がなかった。
4時前に広島駅に到着。バスでリーガロイヤルホテル広島に向かい、チェックイン。荷物を置いて身軽になり徒歩で平和記念公園へと向かう。原爆ドーム、原爆の子像を見る。映像で何度も目にしてはいるが、実際に現地を訪れると、その纏っている空気感のようなものに圧倒される。午後5時に資料館に入る。修学旅行生らしき学生たちと圧倒的な数の外国人観光客で館内は一杯。皆展示を静かに食い入るように見ている。
犠牲者の写真や、その名前、そして本人や親族の綴った文章を読み続けると、どうにもいたたまれなくなる。展示も犠牲者ひとりひとりが身近に感じられるように工夫をしているのだと思う。展示を見終わった後も見学者は口数も少ないように感じる。何と言っていいか正直わからないのだろうと思う。資料館を後にすると、外はもう真っ暗。暗がりの中に公園内の施設が浮かびあがって見える。
夕食の前にATMで現金をおろす。結構歩いて、目星をつけておいたスパニッシュのお店「バスク」に入る。奥のテーブル席はグループで一杯。予約はなかったが、カウンター席に座らせてもらった。カウンターの上にはすでに仕込みの終わった料理が並んでいる。メニューを見て、パエリアが2人前からなのに気がつく。楽しみにしていたので残念。スペインでも2度ほど1人で食べることができたのを思い出す。
色々と食べたいものがあるのだが、たくさん頼むと、ひとりで食べきれない。タパスの燻製、仔牛のカツレツを頼む。飲み物はまずはビール、そしてカバ、カツレツには赤を合わせる。燻製は6種類ほどの盛り合わせで、どれもスモークの香りが良くて、美味しかった。カツレツはチーズをのせたもの。食べ応えがあった。
食後にはデザートの代わりにチーズの盛り合わせと赤ワインの追加。締めにコーヒーを頼む。話をしながら、酒を飲み、さまざまな料理を分け合って楽しむところなのだが、1人ではそうもいかない。1時間余りで店を出た。次の機会があるのなら、多人数で行きたいものだ。
レストランの近くから路面電車に乗って、ホテル近くまで帰ってきた。お風呂に入り、翌日に備えて早めにベッドに入った。