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「にっぽん百名山 初夏六甲山系を縦走する」【NHK BS】を見た

NHK(BS)で「にっぽん百名山 初夏六甲山系縦走」を見た。初回放送がサッカー国際親善試合と重なり、再放送での視聴となった。俳優の古屋呂敏さんを地元ガイドの慈憲一(うつみけんいち)さんが案内する形で、六甲縦走路56キロを3日に分けて歩く。

1日目は須磨浦公園から鵯越。須磨アルプスの馬の背を上空からカメラがとらえると、ダイナミックな光景となる。高取山からの眺めも双眼鏡を覗いたようにはっきりと映し出される。2日目は鵯越から摩耶山。菊水山のきつい段差を紹介する。そして終点の摩耶山から1千万ドルの夜景を見せてくれる。3日目は摩耶山から宝塚まで。車道を横切りながら六甲山山頂へと到達。その後は比較的緩やかな道のりで宝塚まで下って行く。

この1年間に短い山行を含めると六甲山系は30回以上歩いているので、画面に映し出される山道や眼下の眺めはお馴染みのもの。見ただけでどの地点かがわかるほど慣れ親しんだようだ。番組では歩きながら神戸の登山発祥の経緯やその歴史を紹介する。

また六甲山が街と近いがゆえのその周囲の人々との関わりも描く。印象に残ったのは、かつては「神戸市株式会社」と呼ばれ、高倉山を削って住宅地にし、その土砂をポートアイランドの埋立に使ったエピソード。また、六甲山小学校でのインタビューも興味深かった。

いつも見る風景がテレビで放映されるのもちょっとワクワクしたが、その登山文化と歴史の紹介、地元の人へのインタビューなどでより興味深い物にしていた。また高機能なカメラとカメラワークが六甲山の魅力を存分に引き出していて、楽しく見ることができた。

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