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兄夫婦と行くイタリア旅行 アッシジ編

フィレンツェからアッシジへ

午前9時50分頃フィレンツェ発の列車に乗る。ローカル列車は予約をしていてもチェックイン手続きが最近になって必要になっていて、少しややこしい。途中で一度列車を乗り換えるのも大きな荷物のせいで手間だ。小さな駅にはエレベーターがなく、重いスーツケースを持って階段の上り下りは疲れる。

心配してのはタクシーのこと。アッシジは小さな街なので、普通のタクシーなら2台必要な所だが、駅前にタクシーがたくさんいるとは思えない。駅を降りると、ミニバンのようなタクシーが1台待っていた。我々四人に加えて、後から降りてきたイタリア人夫婦、合計六人が同乗し、同じホテルに到着。メーターは見当たらず、1人につき5ユーロだった。

サン・ダミアーノ教会

到着後、荷物整理もそこそこに、お昼ご飯を食べに出かける。ホテル近くのレストランで軽食をとり、呼んでもらったタクシーで、サン・ダミアーノ教会へ向かう。街外れにあるため、暑い中歩くのは大変だし、時間もかかる。

サン・ダミアーノ教会は、聖フランチェスコが十字架からの声を聞き、世俗を離れて修道士になる道を示された所である。また聖キアラが修道生活を過ごした所でもあり、教会にはそういった世俗を離れた落ち着いた静謐さがある。観光客の溢れる大きな教会とはまた一味違った良さがあるので、アッシジ観光の際に時間があれば訪問をお勧めしたい。

アプローチにある聖フランチェスコの像
サン・ダミアーノ教会
サンタ・キアラが生活していた部屋
回廊が美しい
聖フランチェスコに語りかけた十字架(レプリカ)

聖フランチェスコ大聖堂

聖フランチェスコ大聖堂は上下2階の聖堂を持つ教会だ。1階の聖堂はチマブエ、シモーネ・マルティーニなど有名画家達の壁画が並ぶ。地下には聖フランチェスコの墓所がある。2階の聖堂は側廊もなく、広々とした聖堂で、堂内の壁には聖フランチェスコの生涯を描いたジョットの絵が並んでいる。有名な「小鳥への説教」は入り口の近くにあった。堂内は全て撮影禁止となっているので、しっかりと目に焼き付けないといけない。

聖フランチェスコ大聖堂 下の聖堂へ向かう

兄夫婦は大聖堂を見て、そのままホテルに帰ったが、私と妻は街の中心コムーネ広場まで歩き、サンタ・キアラ教会で地下に眠るサンタ・キアラの墓所を見た。またすぐ近くのミネルヴァ教会にも入ることができた。

ミネルヴァ教会 ローマ神殿の中は教会
街灯
サンタ・キアラ教会

夕食はホテルのレストランでとる。アッシジに来るのは3度目、夕食は3度ともホテルだった。予約をしていなかったので、ラウンジでビールを飲みながら待つ。景色が素晴らしい。

食事が終わるころにはこんな夜景となった

聖母マリアの被昇天ミサ

明けて8月15日、日本では終戦記念日だが、カトリック教会では聖母の被昇天の祝日にあたり、イタリアではカレンダーの上でも休日になる。この日は聖フランチェスコ大聖堂の上階の教会で朝からミサがあり、兄夫婦とも4人で参加した。ミサの時間になると照明が一斉につき、薄暗かった堂内が明るくなった。ジョットの絵もはっきりと見えるのがご褒美のようなものだ。ミサ後も暫くついていた照明の中、ゆっくりと絵を見ながら退堂した。

お昼前にチェックアウトする。前日、ホテルまで乗せてくれたタクシーに駅まで乗せてくれるよう頼んでおいたら、時間前に待機してくれていた。イタリアは時間にルーズなイメージがあるが、ビジネスとなると別なのかもしれない。駅でパニーニとビールを買い込んで列車に乗りこみ、ローマへと向かう。

アッシジ駅 兄嫁は表示が?55151と数字に見えた
ローカル列車

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