兄夫婦と行くイタリア旅行 帰国編(前編) フライトキャンセルで足止め!
空港まではミニバン
イタリア出国の前日、ホテルのフロントで車の手配をお願いした。4人と4つのスーツケースでは普通のタクシー1台では無理なので、ミニバンを手配してくれた。
実はアッシジ到着前に兄に、駅からホテルまでタクシー2台に分乗になるだろうと予告すると、自分たち2人は英語が分からないので、と難色を示したが、結局はアッシジでのタクシーはミニバンが多く、ホテルまで4人で同乗した。でもローマではミニバンタクシーはあまり見かけない。予め頼んでおいた方が良さそうだった。
テルミニ駅までスーツケースを持って歩き、空港までレオナルドエキスプレスに乗っても良いが、4人だと車を手配しても金額的にそんなに大きな差ではない。Uberなどの配車アプリを使い慣れていたら、もう少し安くなるのかもしれないが、全く勝手がわからない。
朝食、チェックアウトを済ませる。10時40分に手配した車は、やはり時間前にホテルに到着、コロッセオの側を通り、高速に乗り、途轍もないスピードで飛ばす。遠目に並走するレオナルドエクスプレス追い抜いていく。50分と言われる市内〜空港間を僅か30分余りで走り抜けた。
フライト遅延
前日にオンラインチェックインをすませてある。早めに着いたので、空港では荷物を預ける列に1時間ほど待った。カウンターのスタッフが慌ただしく準備を始め、チェックインが始まろうとした直前に、スマートフォンに以下のメールが届いた。
この時間の出発では我々の乗り継ぎ便に間に合わない。乗り継ぎ便は翌日発になるため、ドバイで一泊を覚悟して、兄夫婦に状況説明をする。列に並んでいる人達もメールに気づき始め、ざわつきが広がる。
それぞれの事情があるため、チェックインも時間がかかる。自分達の番が来て、乗り継ぎ便の要請をしたが大阪には1日1便しかなく、やはり翌日の便になるようだった。
荷物のチェックイン後は搭乗券をかざして自動ゲートを通り、その先のセキュリティに向かう。待ち時間は3分程度で結構すんなりと済む。その先の出国審査はやっぱり顔認証ゲートがあり、これもすんなりとすり抜ける。
家内がローマで入国の際に1時間かかったというが、顔認証の自動化ゲートがあると知らなかったためだ。
夕方の出発となるので、お昼ご飯を空港内の指定レストランでとるよう案内を受けた。搭乗券を示し、裏にスタンプを押してもらってパニーニとサラダ、スップリを頼み、サンペリグリーノをもらって、昼食にする。
フライトキャンセル
更に時間に余裕があったので、免税店で最後の買い物をし、現金を使い果たす。兄夫婦もお土産を買い込んだ様子だった。ベンチに座って出発の便の案内表示を見ながら待っているとスマートフォンに更なるメールが届いた。
一瞬、言葉を失った。見ると出発案内にもキャンセルの赤い文字が。今日のフライトがキャンセルになっただけではない。メールによれば翌日の便の出発が遅く、ドバイで乗り継ぐ便がないため、ローマで1泊、ドバイで1泊の2日の到着遅れとなってしまった。
フライトキャンセルは過去に1度だけあるが、その時はチェックインの時点で告げられ、ホテルに案内された。今回は出国手続きや荷物の預け入れをしている。これは個人でどうにかする話ではなく、エミレーツ航空にコンタクトを取る必要がある。兄夫婦に再度状況説明をして、対処方法を聞きにいくからと、免税店の辺りに2人を残し、家内とインフォメーションやエミレーツカウンターを探しに出かけた。
途中出会った空港スタッフに、フライトキャンセルになったので、まずどうするべきか尋ねたら、出発予定のゲートに行くように勧められた。ゲートでは既に数人がエミレーツスタッフと揉めていた。どんどん人が集まって来て、スタッフがこれから全員でホテルに向かう旨を告げる。慌てて兄にゲートに来るよう連絡する。スタッフは預け入れ荷物が出てくるレーン番号、荷物のピックアップ後は出発階の3番ゲートで待っているバスに乗るよう告げ、入国審査場へと先導する。
2度目の入国を済ませてバスに乗り込む。ホテルは市街地と空港の間にあるので、1日ローマ滞在が伸びたからといって市内観光や買い物などは出来ないし、そんな気力もない。その後に判明したのは、家内だけが同じ翌日出発ながら早めの便が割り振られ、ドバイで同日の乗り継ぎができるため、我々3人よりも1日早く帰国できるということだ。
家内にとっては帰国予定の翌日も休みにしておいたため、仕事の方はなんとかセーフだった。途中合流だったため、我々3人とは別にチケットを取っていたのが良かったようだ。1人客は動かしやすいということだろう。兄は「これまで順調にきたのになぁ。」とぼやくが、これもまた話のタネになると言っておく。
ホテルは部屋数が多いアメリカンタイプで、主に団体客が利用するようだ。車で移動して観光することが前提の様なホテルだった。夕食は宴会場の様なところに8人掛けの大きな円卓が並び、ブッフェ形式で他の客と一緒にご飯を食べた。一応赤白のワインがあるのが救いだった。
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