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副腎を鍛えることでかゆみ止めの薬を節約

 この季節の黄昏時は、庭先に出るのが憂鬱ですね。

そう。あいつがいるせいです。

奴らは産卵のために血が欲しいのならば、勝手に採血してくれればよいものを、刺された人間が何故痒い思いをしなければならないのか?

それに、寝ているときに「ブーン」と来られるとうるさいし、第一自分の存在を敵に知らせているのだから不利である。

森林地帯に住んでいる人は蚊と共存している。

以前、山奥の国営林のすぐそばで、極短期間でしたが、暮らしたことがあります。


細い坂道を登っていくと、その先は国営林で、道の右側は、なだらかな傾斜の雑木林。道の左は谷で木が林立して下が見えない。

早朝、その道を車で走っていたときのこと。視界に畳1畳くらいの黒っぽいものがわたしが走る車と併走?併翔?してきた。

車1台が通れるくらいの道幅しかないその細道は、1.5kmほどで、その先は道が広くなって別荘地があって、そこまで走れば一息つける。6軒の別荘が並ぶその先は再び道が細くなって、道は更に深い深い森へと進んでいく。

何だかちょっと怖い。その先に何があるのか見たくて何度か散歩に行ったが、いつも怖くなって途中で引き返す。そんな道。


 黒っぽい併走者に気を取られて細道の運転を誤って、なだらかな傾斜の雑木林に突っ込んだとしたら、自力で何とか軌道修正できるだろうけれど、誤って逆の方に行ってしまうと命がなくなるのは当然、死体すら上がってきそうにない谷なので、わたしはその道を走るときは細心の注意を払って慎重に走ることにしている。

視界に入る 黒っぽいそれに意識を集中しながら わたしは車を停止させて全面的に覗いてみた。
鷲なのか鷹なのかが、大きな翼を広げて国営林の方へゆっくりと旋回して飛び去って行った。

どれほどの森林地帯なのかがお分かりいただけましたでしょうか?

こんなところに住んでいる人は蚊に刺されても腫れることも痒くなることもないのだそうです。
そして、田舎の蚊はすごいです。デカい!そして、ブユもいます。
さすがに、ブユに刺されると腫れるし痒くなるそうです。でも、あの様子は都会で暮らす人の蚊に対する意識の程度です。


彼らは子供の頃から蚊で困ったことはないとのことですが、数日間一緒に過ごした都会の人は、あまりにひどく腫れたので病院を受診しました。
と、いってもリバーを染み込ませたガーゼで湿布しただけの処置で済みましたが。

この差は免疫なのかと思ったのですが、実はそうではなく、副腎にポイントがありました。

副腎は、炎症が起こったときに炎症を抑える副腎皮質ホルモンを出します。
蚊に刺されて、すぐさまかゆみ止めを塗ると、かゆみ止めの成分である副腎皮質ホルモンが塗られることによって、
副腎は
「自分は働かなくてもよいのだ」
と思って蚊に刺されても副腎皮質ホルモンを出さなくなってしまいます。

そこで、蚊に刺されたときに「ここなら大丈夫」という箇所からかゆみ止めを塗るのを2時間だけ我慢してみてはいかがでしょうか。
副腎は、案外早く立ち直るので、といっても、副腎が副腎皮質ホルモンを出して、かゆみが治まるのにもともと時間がかかってしまうのだとか。

今年の少しの我慢で来年はずいぶん変わります。
蚊に刺されても腫れなくなります。もちろん痒みも弱く感じます。

副腎を鍛えることでかゆみ止めの薬や蚊取り線香にかかるお金が節約できます。

これぞ、素晴らしい節約です。

#節約



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