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リハビリの定番シリーズ(1)ペグ操作(ペグ操作)とは?


本日より作業療法士を志す学生、セラピスト、脳卒中の当事者向けのノートを投稿させていただきます。

題名からの通り今回はペグボード(以下ペグ)の操作を主に書かせて頂こうと思います。

ペグとは大小さまざまな大きさの棒を穴に入れたり、抜いたりすることで手指機能、巧緻動作の向上や高次脳機能障害の改善を目的に使用することが多いと思われます。

では病院に勤めていると何気なく目にする、ペグ。

何気なく使用している、ペグ。

手指の巧緻動作向上のために使用している、ペグ。

果たして作業課題としてペグを選択し毎回、その方の能力に合わせて難易度調整や方法を適宜変えられているのか。またその動作を行うために必要な要素とはなにか?またペグ操作を行うことで日常生活動作(ADL)にどう汎化されていくのか。

今まで学んできたことや再度ペグに関して学習し、私自身の考えをもとに説明したいと思います。
身体機能と高次脳機能に関して随時アップデートを行い。

療法士、脳卒中の当事者の方々、私自身の療法士としての目的・評価・訓練としての理解、技術の向上に繋がればよいなと思います。

1)ペグの操作は上肢においてどのような能力が要求されているのか?

作業療法の臨床場面でペグとは巧緻動作の評価・訓練の器具として用いられていることが多い。
巧緻動作では①ペグを目で捉え②ペグに向かって手を伸ばし③把持④目標の場所に向かってリーチし⑤目標の場所の穴に入れる⑥抜く⑦目標の場所に戻すなどの工程が主にある。

以上の過程での観察・評価・訓練としてどのように考えるか、今回は①~③の手、手指に着目して考えていきたい(上肢、肩甲帯、体幹、下肢との全身のつながりに関しては適宜アップデート予定)。

まず①と②に関しては目でペグを捉えた際に物の形状に合わせて手関節、 手を伸ばしながら手の構えを物の形状に変化させます(プレシェイピング)。
ではプレシェイピングをしやすくするためにどのような要素が手関節、手において観察・評価する必要があるのか。ご自身の手やご家族、セラピスト同士で触りながらこの後行ってもらえればわかりやすいです(動画もアップします)。

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2.手関節について必要な要素とは?

手関節は橈屈+背屈(以下橈背屈)することが大事。
手関節が尺屈+掌屈していると力が入りずらく物もつかみずらくないですか?

そのため③を行うためには手関節を撓背屈させた状態を保ちつつ手の構えを変化させていくことが大事になります。

ではどの程度背屈角度が必要か、さまざま参考書や論文により差はあるが約20°~30°程度が物を把持しやすいといわれている。では手関節橈背屈するために必要な要素とは?

関節としては橈骨手根関節が主に関節運動しており筋としては長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋が主動作筋として働いている、その筋肉が釣り合うことにより手関節が橈背屈できている。では手関節が背屈+尺屈してしまう方や尺屈+掌屈はどうなっているかというと尺側の筋肉が過剰に働きすぎていたり、橈側の筋肉が働いていないか、働くことができないなどということが考えられる。

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3.形状に合わせてプレシェイピングを行うがその際に必要な要素とは?

では手関節が橈背屈できると仮定しプレシェイピングへと移る。
要素としてアーチの形成が必要である。
アーチは大きく3つあり、横アーチ(遠位横アーチ、近位横アーチ)、
縦アーチ、対立アーチがある。このアーチは病院での長期臥床、麻痺側の不動期間が長いことや上肢は動くが物を掴むことをしてこなかった方は破綻し手掌(手の平)が平坦となっているケースが多い。また手指屈曲筋の筋緊張亢進に伴いアーチが固定されているケースもある。そのため早期からアーチの形成を行うことも重要と思われる。

徒手的にアーチの形成を行うこともあり、筋としては総指伸筋、虫様筋、掌側・背側骨間筋が働くことで手指を伸展させてアーチの形成を行う。手指の伸展の際に総指伸筋が先行して働くが、そのあとに働く虫様筋、掌側・背側骨間筋がいかに働くかがアーチの形成が必要であり、総指伸筋だけが働くとまっすぐ手指が伸展するのみ手指同士がくっついた状態での動作となる。
虫様筋などが働かないと手指を伸展させながら指同士が開閉されずアーチを形成することが困難となる。

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4.把持するために必要な要素とは?

本来私たちはつまみ動作の戦略として3点つまみ、指腹つまみ、指尖つまみ、鉤つまみ、横つまみという戦略を形状に合わせて変化させている。

ではつまみの難易度としてはどうなっているのか

小児の発達段階やブルンストローム・ステージから読み取ると
鉤つまみ→横つまみ→3点つまみ→指腹つまみ→指尖つまみという順で難易度が上がっている。そのため今どの段階にいるのかというのが今後の治療展開において大事になってくる。

④~⑦に関しては主に高さ運動距離、方向の調整となるため(肩~肘~前腕、体幹、下肢など)が必要となる。そのためどの点が使用しずらく動きを阻害しているかの評価が必要となる。

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5.私自身がどのように活用するのか(難易度調整や観察する点、評価ポイントなど)

例えばという形で今後、動画や画像などで分かりやすくアップしていきます。

6.ADLにどのように汎化されていくのか



まだまだ未熟者なのでご指導のほど宜しくお願い致します!!!

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