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脳卒中の方々が普通自動車を運転するにあたって

皆さんは脳卒中の方々がどのような順序で普通自動車(以下自動車)を運転するところまで至るかご存知ですか?
・お医者さんの診断書が必要なんでしょ?
・脳卒中のになった方は運転するのはなかなか難しい。
・入院中だとリハビリ職/医療従事者としてできることは何があるの?
・道路交通法で自動車運転は脳卒中の方に対してはどう定められているの?と思っている方、疑問を持っている方がたくさんいらっしゃると思います。

私が以前病院で勤めていた際に脳卒中を発症して退院後に自動車運転を希望する方がいました!
その時、最初は何も知識もなく自分自身は何も出来ずに上司の方が対応して終わってしまいました。
その後から自分で脳卒中の方々の自動車運転に関しての国内外の論文について調べて自分は何か力になれることはないのかどうかということを考えて実践してきました!

今回はその中でまず病院に入院しているときから退院して自動車を運転するまでの基本的な流れをご説明します!

1.運転免許センター中にある適性相談センターに電話をして状況の説明

ご本人、困難であればご家族が各都道府県の免許センターの適正相談センターに電話をして状況の説明をします。その後、基本的には医師からの診断書を免許センターに提出し。その後脳卒中当事者の方からお体に関してのお話を聞き免許センターの判断で適性検査が必要であれば実際に免許センターに行き適性検査を行うという一連の流れも説明していただけます。

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2.医師からの診断書

脳卒中の方が運転するためには医師の診断書が必要で実は病院の診断書を提出するのは不適切で公安委員会からの書類を提出することが必要で免許センターや警察署の受付で書類を受け取れます。

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3.適性検査が必要な際

運転免許センターに実際に行き、直接お話や動きをみたり、適性検査を行います。基本的にはシュミレーター(実機に近いゲームセンターの自動車運転みたいなやつです)で検査を行います。そのシュミレーターの結果を加味して条件付きでの免許所得か、特に病前と変わらない免許所得となります。そこからは普段と変わらず運転が可能です。

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3.リハビリ職として行えること

簡単に流れを説明しましたが、脳卒中の方々が運転することは困難を要し、
リハビリ職として病院や生活期においてどのような準備/実践ができるのか。
病院において医師が診断書を書く基準として情報提供は可能です。
よく論文での有用性が言われているのはMMSEやTMT-A・B、Kohs-IQ
PASAT、BITなど高次脳検査を行うことや身体機能の評価、
近年ではドライビングシュミレーターを導入している病院も増加しており
自動車運転の再開に向けて力を入れている病院もあります。

以上の条件を満たしていても了承が医師から得られない場合があります。
では医師がその他のどのような理由で診断書で運転の再開が了承が得られないかというと、一例ですが脳血管障害の再発や服薬による睡眠障害や幻覚、てんかん、発作による意識障害や運動障害をもたらす恐れがある場合という理由もあります。

以上の条件を読んだ際に
「難しいじゃん、じゃあ診断書なしで勝手に運転しよう」と思った方や
そうゆう方が患者様でいた場合一度、止まってください。
脳卒中を発症した方が診断書の提出や適性検査で合格せずに運転をした場合どうなるのか。その中でもし事故をしたらどうなるのか。知っていますか?
もし事故をした際に過失の割合が増えてしまうことがあります!!!
自分が悪くない運転をしていても運転を行うための一定の能力に満たしていないのにも関わらず運転していると判断されることがあります。
(事故の種類にもよりますが。。。)
そのためリハビリ職としては適切な自動車運転に向けての情報提供や
医師に適切な判断材料を増やすための身体、高次脳検査、シュミレーターの結果報告を行い患者様が安全に自動車運転再開ができるように支援することが必要かと思います。
場合によっては各地方にある教習所では教官付きで実機での運転の練習も行っているため一度連絡して練習してみることもよいと思います。
(無料ではなく一回一回の利用でお金がかかります)

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4.最後に

以上で自動車運転の流れに関して話させていただきました。
全部知ってる方、知らないこともあったという方もいらっしゃると思います。
病院に入院中だと早期に退院させるためADLに注視してしまいその人の生活のより中の部分にフォーカスしきれないということがあると思います。
その時にこのような情報を知っているだけでも患者様が先のことに関して考えられる機会を得ることができます。また生活期においても自動車運転希望があったときに早期に動くことができるため知っていて損はなく患者様に適切な情報提供もできるためよいと思います。
少しでも読んだ方に対して力になれたら嬉しい限りです。

おわり

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