ふったらどしゃぶり

一穂ミチ先生のBL作品の名作「ふったらどしゃぶり」がドラマ化されている
ファンとしては心配と期待でドキドキだったのだけれど上から目線で言えば合格点
BLってだいたい原作に忠実に愛を持って映像化されるのはスタッフ出演者ともに前途ある若者たちで驕りがないからだろうか
ふったらどしゃぶりは恋人とセックスレスに悩む2人が間違いメールで知り合いやりとりをするうちに同じ会社の同僚だと判明して仲をより深めていく話なんだけれど付き合うことになったあとの2人が「メロウレイン」という本でとにかくこちらがすごく良い
一穂ミチ先生は付き合ったあとのスピンオフで恋人の2人を描く天才なのだ
少女マンガでもそうなんだけと恋愛ものって片思いが叶って両思いになるまでがピークでその後をキュンとしたりホロリと泣けるように描くのは難しい
そこを一穂ミチ先生は小さな日常のエピソードを積み重ねて小話としてキュンとさせてくれる
人気作「イエスかノーか半分か」も「雪よ林檎の香のごとく」も本編よりもその後のスピンオフの方が長い
恋人たちのそれぞれの性格がより浮き彫りになるその後を面白く描ける稀有な作家一穂ミチ
ふったらどしゃぶりも付き合ったあとまで映像化されたらいいなあ

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