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JHVS セッション VCは何を考える? ~資金調達交渉時のVCの視点~
とっても久しぶりなのですが、オフラインで参加したイベントのセッションが面白かったので記録メモをnoteにします。
ファーストコンタクトの留意点
代表のアドレスから行くのおすすめしない(東大)
産学連携の方から大学ルートで行くとよい(東大)
敷居を下げてOKtwitterDMもOK!(ANRI)
日臨床試験の流れでの投資有無を聞く・イベント・プラットフォームから・メールからいろいろあるコンタクトいただければちゃんと話す(新日本科学)
最初に話をするときに、強味や技術を分かりやすく説明してくれる人少ない・プレゼンテーション能力日本人劣ってる・オーディエンス視点を加味してほしい(新日本科学)
コンタクト方法はどんな形でもOK(Eight VC)
コンテンツとしてよく考えているプレゼン、QAをよく回しているか・技術/チームの優位性・様々なQに対する回答と、それによるプレゼンのブラッシュアップ(Eight VC)
成功者のピッチを見てストーリーラインをよく考える、技術系だと優位性のプレゼンが必要。(Eight VC)
投資までに何十回も話すことになるので、1stコンタクトですべて話す必要はない。1時間はなすなら、10~20分、outline示して、後はQAで理解していく(MUFJ)
1時間中55分くらい技術の話されるとQA出来ない、経歴の話が多く占めると非常にもったいない、次も話を聞きたいと思わせるプレゼン+QAをやりたい(MUFJ)
心を打つピッチとは何か
ペインから入るのめちゃ良い、ペインからソリューション。(ANRI)
すい臓がんの薬です~こんな技術で ×
すい臓がんは世界中で有効な薬がない!〇
ペイントソリューションの話は本当にそれ。新薬承認されている薬は聞いたことない薬もセグメント化された薬もある疾患や既存薬では聞かないところが何か、を先に話してくれるのがよい(MUFJ)
どんな困っているニーズがあって、大学の先生は自分の自信のあるサイエンスからこれを世に出すという話が多いが、一度立ち止まって、誰を幸せにしたいんだっけ、なぜそれが出来るんだっけ、というところをしっかり説明していただけるとご一緒しやすい(ANRI)
海外と日本のピッチの差 どう気をつければいいか
慣れと自信!中身にもプレゼンにも自信がある。日本とアメリカの違いは、日本は研究者が多いが、海外はシリアルアントレプレナーが入ってきて、CEOとしてやることが多い。離れしている。つわものだと7個目とか、3社目とか。VCへの対応も慣れている。日本でどうするかというと、自分がどう見えるかを意識する。自分がやっているところを動画でとって、客観的に見るのがよい(新日本科学)
↑99%同意。プレゼン上手いと言われている人のシャドーイング、動画に取るのは良い手法。MBAでは動画を取って、プレゼン改善ワークなどもあった。場数と壁打ち相手からのフィードバック(Eight VC)
ベンチャー評価のポイント
大学の先生だと、AMED等の助成金の評価ポイントをイメージすると思うが、全く異なる。チェックリストみたいなものは無い。観点としては、「人」。者と人は同じか、人の方が重きを置く。実際、会社を立ち上げてその後何年もお付き合いするので、その人と一緒にやりたいかを感じている。プレゼンがうまいかだけではなく、きちんとコミュニケーションできるか。DDの途中でうそをつかれる・ごまかされるとそれで一発アウト。できていないこと・瑕疵のある所はいずれ分かるので正直に話してほしい。どう埋めていくか。(MUFJ)
ファーストコンタクトから投資判断出るまでは、会社の立ち上げを行うところからであれば2年、フォロワーで入る場合付き合いがある前提でDDなどの手続きから3カ月くらい(MUFJ)
国内外共通点もある。人と物の二つが柱。領域によるが、創薬については技術が圧倒的に大事。差別性・優位性・サイエンスの厚み。人は補強することが出来るが、技術は既にあるシーズを進化しかできず変えていくことは出来ない。そのため、技術を重視。一方で人についても重視する部分がある、柔軟であること、専門出ないところには耳を傾ける力があること。企業経営などの知見がある起業家ばかりではない。その点はVCとディスカッションできるかどうか(Eight VC)
実際、投資実行するまでは何十回と話をする中で、ディスカッションが進化できるか、質問に対するしっかりとした回答があるか、準備してお答えいただけるかなどの議論の積み重ねで、柔軟性を判断する。一方で、経営を進め知恵く上での「頑固さ」も必要な理解はしている。バランス。(Eight VC)
人と物。人はマネジメントをどうしているか。それから、嘘をつかないこと、日臨床専門で行っているので、データおかしいよね、とか出てくる、そこを説明できない。はぐらかされるとやめておく、という判断になる(新日本科学)
事業の解像度。水がん患者はどの人がどう困ってるの?そのモダリティで行くとどうしていいの?というような内容をどこまで考え込めているか。事業を実践するときに、それが大事な側面もあるし、それをどこまで粘り強く考えているのかというところから「人」の強さが透けて見える。(ANRI)
「はねるか」「やりきれるか」。「はねるか」は、どの技術も素晴らしいので、その中で市場ではねるかどうか。「やりきれるか」は、やり切れるチームを作れるか。双方そろって初めて先に進める(東大)
やり切れるチームの創生をどうするのか
非常に難しい課題。慣れている方を中心にやっていく。現実的にはいない。そうではない場合は、「素直な方」が成功する。仲間の協力を得られる、素直さや愛され力。経営者一人一人よりも経営陣が最終的に評価されると思ってほしい(東大)
ベンチャー視点から見たVCの選び方
ファーストコンタクト・壁打ちをいろんなVCと行って、愛称を図ってほしい。補助金の一定ライン超えると違うのは、アートな感覚がある。相性が合わなければ晩年もお付き合いは出来ない。ベンチャーから選ばれる立場でもある。会社というよりは、どのベンチャーキャピタリストと仕事できるのかを考える。シンジゲートを組むにあたっては、VCを使い倒す。イメージをもってベンチャー主導で組む。(MUFJ)
同感。数をあたるのが大事。初めから選ぶより、いろんなキャピタリストに当たる。登壇者は専門性があるが、専門性を求めるのか、お金があればいいのか、IPO,MAを目指した長期保有者を考えるのか、大きくカテゴリー分かれるので、ぞれ以外は数を打って、会社に合うかキャピタリストを見つけるのがよい(Eight VC)
30~40社、数を絞っているところもある(Eight VC)
VCの特徴が自分たちに会うのかを考える。非臨床について、信頼度が上がるので少しでもいいから出してほしいというベンチャーさんもいる。あとは、人と会うかどうか。VCだけではなく、イグジットのときも人同士の相性の問題で先に進むかどうかは分かれる。他の会社とのコラボレーションは人間関係構築できるかどうか(新日本科学)
キャピタリスト単位で合うかどうか、感じている勘定に素直でよいと思う。そういう人に会うために、いろんな人に会う、信頼できる友人/投資家に聞いてみるのもよい。信頼できるキャピタリストに会えたら同業のVCを聞くのもよい(ANRI)
キャピタリストによっても全然違う。誰に行くかで変わる。VCの数回るのもよいが、出来ればいい段階で良き相談相手を見つけてほしい。(東大)