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噺家の手ぬぐい 松ぼっくり改め古今亭陽々

新二ツ目紹介第二弾です。

志ん陽さんの一番弟子、松ぼっくり改め古今亭陽々クン。
数ヶ月前、現在は落語家というよりも画家として活躍中(笑)の志ん五さんから電話が…
「今度松ぼっくりの二ツ目の手ぬぐいの画を描くコトになったンですけど、どうしたらいいンでしょ?」
志ん五さんの画は水彩画だととても素敵ななんだけど手ぬぐいのデザインにはしにくい感じの画。その旨を伝え、『こんな感じなら出来るヨ』と話をして、出来上がったのがコレ。

ワォ〜っ!!!
驚きの出来です。もう少し簡略化するのかと思いきや、志ん五チックな水彩画の要素をたくさん残しての作品に仕上がりました。
柄はもちろん名前のヨーヨー。昔一世を風靡したハイパーヨーヨーではなく、縁日のヨーヨー釣りの方のヨーヨーです。水風船ってヤツ。
しかし、玉の輔のアドバイスなんてナンだったの?くらいの素晴らしい手ぬぐいに。暈し具合も最高です。
『古今亭陽々』の名前は先代志ん五師匠のおかみさんで書道家の篠崎芳陽さん。おかみさんは以前、協会二階で行われている黒門亭の高座の額『今川焼』を書いた方です。落款もとても良い。朱が映えました。

「志ん五師匠の水彩画がとても素敵なのでお願いしました。ただ手ぬぐいににするデザインとして成立するのかどうかわからないということで、志ん五師匠は玉の輔師匠に相談して作り上げたデザインです」

……玉の輔はほとんど役に立ちませんでした🤣

「手ぬぐい大賞獲りたいです。憧れのYouTubeチャンネルにも呼んでください」…って、ホントかなぁ〜?

入門して七年、前座時代は休みなく働いたぼっくりクン、二ツ目になったら思いっきり休んでネ……休めるかな?

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