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『ONE DAY ~聖夜のから騒ぎ~』 最終話「12月24日20時7分~24日24時」 感想


概要

放送局:フジテレビ系列
放送日時:2023年12月18日(月曜日) 21時00分~21時54分

脚本:徳永 友一
音楽:佐藤 直紀
主題歌:ミイナ・オカベ「Flashback feat. Daichi Yamamoto」 (ユニバーサル・インターナショナル)
プロデュース:成河 広明
演出:鈴木 雅之
製作・著作:フジテレビ

番組公式サイト リンク

感想

 様々な人を巻き込んで大波乱を引き起こした12月24日。この日もいよいよ最終局面です。
 殺人、暴走車の検問突破轢き逃げ拉致監禁バスジャック、そして麻薬密輸取引…。列挙すると本当に色々大事件がありましたね。今更ながら、横浜テレビの独占スクープがなかったらこの大部分が闇に消えていたと思うと恐ろしいですね。ちなみにそのスクープも桔梗さんが間一髪間に合ったから良かったものの、そうでなければただのクーデター崩れでしたが…。とにもかくにも、勇太は助かり(そして"アネモネ"は壊滅)、横浜テレビは大スクープ。こちらのお二方は大団円となりそうです。
 桔梗さんの言葉も良かった。「『真実を伝えたい・届けたい』という強い信念があるからこそ、世界中の様々な事件を報道できるのだと思う」。報道マンとしての強い信念が表れていましたね。そして現実のマスコミにもこういう"真っ当な信念"があってほしいものですね。
 目立たないですが、筒井社長(演:丸山智己)の対応も"上に立つ者"として良かったと思います。音楽番組が丸潰れにはなったものの、その責任は自分が率先して取ろうとする。そして反響を受けて『日曜ニュースイレブン』の存続を柔軟に決める。それだけでも上司としてはかなりマシな部類だと思います。前回妻子と電話していたときの口ぶりからも「目指すビジョンが報道班と違うだけで、悪い人ではないんだろうな」とは思っていましたが、やっぱりいい人ではありましたね。

 一方、『葵亭』ではメインディッシュ作りに苦戦。"ゆで卵"や"ナポリタン"で時間を稼ぎつつ(もちろんお客様はカンカンでしたが…)、満を持して出した"メインディッシュ"は…なんと"お弁当"。新たな『葵亭』の出発として、それが自分が最も"愛情"をこめて作った料理だという考えから、「お客様への誕生日プレゼント」として提供したのです(先ほどの"ゆで卵""ナポリタン"も伏線…というかメインの一部でした)。なんやかんやで料理に対する"愛情"を欠かさない、時生シェフらしいアイデアだなと感じました。こちらも大団円です。
 そして謎の男性・真礼の正体も明らかになりました。それは『葵亭』の先代シェフ。なんの偶然か、その『葵亭』先代シェフが本来出会うはずのない三者を引き合わせ、忘れられない思い出を作った。まさに"サンタクロース"ではないでしょうか。最後にはサンタの格好してたし。

 そして最後には、勇太も『葵亭』へ。大捕物の後、狩宮が「この後あなたにもお話を聞きます」といった時点でそれは絶望的かなーと考えていただけにかなり意外な結末でした。最終回にして大団円オブ大団円でした。

 個人的には、このくらい「恋愛要素がサブ」な月9もアリだと思います。

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