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『どうする家康』 第2回「兎と狼」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年1月15日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年1月15日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
今回は「松平竹千代(後の徳川家康)と織田信長の因縁」と「松平家と本多家の主従関係」を中心に展開していきます。
この作品の家康は所謂「成長型主人公」の色が強いですね。今はどうしようもなく頼りないことがほとんどだけど、時折大器の片鱗も見せていきます。
今川義元が討たれたことで松平軍は路頭に迷います。駿府に帰りたい元康と三河に帰りたい家臣で意見は決裂。その上、元康のもとに残った家臣も敵の罠で満身創痍。
ここまでは元康の臆病さ故に判断が後手後手になった感が強いです。これは虎じゃなくて弱々しい兎です。ここまでは。
追い込まれて切腹しようとした時、本多忠勝の一喝で自分が主君であるという自覚が生まれ、起死回生。正直、ここの忠勝と元康はかなりかっこよかったです。"ルックスが"じゃなくて忠勝の"生き様"や元康の"覚悟"が(ルックスもイケメンですが)。
元康が敵に向けて放った言葉は、願望半分・ハッタリ半分といったところでしょうか。それでも言葉にそれなりの重みや説得力があったのは、主君としての"目覚め"の表れなのかな、と思いました。
それにしてもこの信長、紛うことなき獣(ケダモノ)である。歴代信長でも蛮族度はかなり高めなのではないでしょうか…。