『どうする家康』 第15話「姉川でどうする!」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年4月23日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年4月23日(日曜日) 20時15分~21時00分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
今回は酒井忠次・石川数正というベテランコンビの冷静さに救われましたね。
(少なくとも家康から見た)人間性や好感度でいえば、V6天魔王織田信長から浅井長政に乗り換えたくなるのは無理もない(ここに関しては、信長の怖さや秀吉の野卑さの描写も上手い)。しかし、浅井方につけばその先どうなるかは(冷静に考えれば)想像に難くない。ベテランコンビが言った通り「国中がかつての泥沼に逆戻り」です。
好き嫌いや一時の感情などに流された判断を下せば、その反動は必ず返ってくる。報いを受けるのが自分だけだとしても十分嫌ですが、一組織("国"はもちろん、現代の"部活動"レベルでもそう)の長がそれをしたとなれば、害を被るのは組織全体(無論、この場合は家臣だけでなく領民も被害を受ける)です。だからこそ、リーダーは常に大局を見た判断を下せる精神状態にあることが望まれると同時に、自分にはない"強み"を持ち、能力面で全幅の信頼を置ける者をそばに置いておきたい。立場と性格の組み合わせが逆ですが、中日ドラゴンズのファンとしては2004~11年の落合博満監督と森繁和コーチを想起しました。
平素の立場に関係なく、すべき時にすべき進言をできる人間になりたい、またそういった友人や同僚に恵まれたいものです。
姉川の戦いが一段落付き、家康は信長の命令通り遠江に移ります。そこでの家康は…酷い嫌われよう。田鶴の人望が伺えるな。とはいえ、団子と偽って石を渡した陰湿ババアに眉一つしかめず、その直後に来た"祝いの舞"を快諾するあたり、家康の度量も伺えますが。
その混乱に付け込むかのように、武田信玄は戦準備を始めました。ぶっちゃけありえないレベルの「一難去ってまた一難」。今回を経てひとつ成長した(であろう)家康なら乗り切れる…はず。