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『どうする家康』 第3回「三河平定戦」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年1月22日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年1月22日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
食うか食われるか。弱い者は従えられ、いいように使われるしかない。大局のための犠牲。戦国時代のシビアさを感じる展開の連続でした。
元康の母・於大が"松平が織田方についたら、元康の妻子は殺されてしまう"ということを知っていたうえで「だから何だというのです」と言い放つシーンが特にそれを感じさせました。直前に彼女に"母としての愛情"があったことを示していただけにより一層。
今川義元が討たれた時点で、流れは織田方優勢。一国の主として大局を見据えるならば、すべきこと(=今川を見限り、織田につく)は火を見るよりも明らか。元康とてそれはわかっていたでしょう。
ただし、それをすれば駿府にいる(="人質"という側面もある)瀬名や竹千代らがどうなるかはさらに自明。
元康が駄々っ子のように迷い、泣き、かんしゃくを起こしたのはそこがあったからでしょう。"三河国""民衆"に比べれば小さいものでも、彼にとって失うものが大きすぎる。誰だってそうする、俺もそうする。
元々の優柔不断さも半分以上あったとは思いますが…。
迷った結果、元康は今川方の武将を殺し、織田方につくことを表明しました。ここが今日の個人的「大気の片鱗」ポイントです。彼の心中は穏やかとは程遠いでしょうが、それでも最終的に大局のため"将として"正しい決断を下せた。(「大河ドラマの主人公になるくらいの偉人だからそれができて当たり前」というのはひとまず置いといて)なかなか凡夫にはできないことだと思います。
その結果、駿府でどうなったかは…直接描写はないとはいえ、あまり見ていられる絵面ではなかったです。
次回では、いよいよあの信長に挨拶に向かいます。共に一国一城の主となった状態での再会。次回もどうする。
正直、この信長が国を治めるイメージがわかないです…。ハチャメチャに暴れ野郎な状態になってそう