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『どうする家康』 第6回「続・瀬名奪還作戦」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年2月12日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年2月12日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
今までより地獄度は控えめですが、それでもしっかり地獄でした。
ただし、今回主に地獄を見せられたのは今川氏真でした。桶狭間の戦いで父・義元を喪ってからろくなことがない。
今回だけでも元康に上ノ郷城を落とされ、忠臣・鵜殿長照を喪い、取引を持ち掛けられ、あげく巴(瀬名の母)に説教される始末。その過程で家臣がついてきているのは"自分に"ではなく"今川家に"、もっと言えば"父の築いた今川家に"であること、すなわち自分には大国の武将たる器量が足りないことを思い知らされます。
制作陣は人の心がないんでしょうか(褒め言葉)。
一方、殺陣は女大鼠を中心に、無駄がなく冷徹な、「これぞ忍者」という感じのものが多かったです。個人的に『大河ドラマ』として見るなら普段の泥臭いアクションの方が好きですが、『アクション作品』として見るならこういう洗練されたものが好みです。
最終的に瀬名とその子は鵜殿氏長・氏次との交換で元康の元に解放されます。それは良かったのですが、そこに至るまでに瀬名の両親が(氏真に楯突いた罰を受けるという形で)犠牲になりました。幸せの影には犠牲あり。親は子のために身を捧げる。ただのハッピーエンドで済ませない、そういうところはさすが『どうする家康』だなと思いました。