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『今日からヒットマン』 第4話「デート中に完全誘拐!愛する女の裏切り!?」 感想
概要
放送局:テレビ朝日系列
放送日時:2023年11月17日(金曜日) 23時15分~24時15分
原作:むとう ひろし『今日からヒットマン』(日本文芸社)
脚本:山浦 雅大
監督:片山 修
音楽:井筒 昭雄
主題歌:King & Prince「MAGIC WORD」
ゼネラルプロデューサー:大江 達樹 (テレビ朝日)
プロデューサー:残間 理央 (テレビ朝日)、神通 勉 (MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
番組公式サイト リンク
感想
殺し屋の世界に手を染めたことは言えないものの、家族団らんを楽しむ十吉。山本とちなつのデートをセッティングさせられることになり、彼女が口を滑らせないか心配になった十吉がこっそり尾行…、というのが今回のあらすじ。
それにしても遠藤部長(演:勝村政信)、イヤな上司の典型ですね。部下のプライベートにまで口出しするわ、「『あ、今のパワハラじゃないからね?』と言っておけば全て許される」と思っていそうだわ、ある意味「原作が2005~15年の作品ならではのイヤな上司っぷり」です(なんとなくその頃からパワハラ問題が表出し始めたような記憶です)。
普段の殺し屋の才覚はどこへやら、尾行の才能はゼロです。ベタな探偵っぽい衣装でゼロ距離尾行。当然バレています。そらそうよ。
そうこうしているうちに、山本とちなつは謎の黒服集団に誘拐されるハメに。"コンビニ"は犯人に心当たりがあるようですが、喋りたくない様子。さらに今回は殺さず捕らえておきたい様子。プラス山本も囚われているので、正体がばれてはいけない。またしてもハンデ戦です(十吉の方が格下なのにハンデ戦をしいられるとはこれいかに)。
その犯人達ですが、"二丁"の弱点を知りたがっている様子。犯人は"二丁"に恨みのある相手でしょうか?もしくは"コンビニ習志野支部"と実質的に敵対状態の"コンビニ船橋支部"の人間?
ちなつのGPSを頼りに監禁現場に向かうも、策らしい策も思いつかない十吉。おまけに多勢に無勢。
万事休す…と思いきや、ここで思い出す「殺し屋の心得:ピンチの時はものの見方を変えて見ろ」。跳弾しやすいフルメタル弾であることを活かし、跳弾当て狙いです。そうやって多勢を削り、順調に仕留めました。
十吉って"殺し屋の才能"もそうですが、「ピンチになるほど冴え渡る」タイプなんでしょうか。もしそうだとしたら、"殺し屋"としてはこの上ない適性で、そのうえ"営業"としてもかなり適性が高いですね(現に今までも営業トークやハッタリで勝機をもぎ取った場面は多いです)。
一方、家庭内は目に見えてギスギス。「できない約束はするものじゃない」とはこのことですね…。それでも顔のわずかな傷に気づいて心配してくれるだけ、美沙子さんも夫思いな良い人なんでしょうが、さすがにここのところの夫に対して疑念は抱いている様子。十吉も殺しと誤魔化しの二刀流で大変ですね。
果たして、山本&ちなつ誘拐の犯人は"コンビニ船橋支部"の者でした。習志野支部より優位に立ちたいために"二丁"の相棒を狙い、彼の弱点を知ろうとしていたのでした。性格が悪いしやることがセコい…。
とはいえ、このままではくだらない内輪もめ。そこで上層部は両者に"ミッション"を与え、白黒つけようということに。その内容は「"コンビニ"元幹部・カンウ(演:飯田基祐)が稼いだ金(50億円)の回収」。最初は乗り気でない十吉でしたが、「船橋支部が十吉の家族を狙いつつある」「成功すれば殺し屋稼業から足を洗っても良い」と聞かされてやる気満々。「殺しはしない」と約束しつつ、家族のためにも事に当たるあたり、「十吉は家族想い」と言うべきか「"コンビニ"は弱みにつけ込むのが上手い」と言うべきか…。
船橋支部が雇った凄腕の殺し屋・スナフキン(演:栗原類)。「家族に隠し事をしている」事がバレつつある十吉。十重二十重に襲い来るピンチに十吉はどう対処するのか。