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『下剋上球児』 第6話「先生と仲間のために悲願の初勝利を・・・!」 感想


概要

放送局:TBS系列
放送日時:2023年11月19日(日曜日) 22時10分~23時04分

原案…菊地 高弘『下剋上球児』(カンゼン刊)

脚本…奥寺 佐渡子
音楽…jizue
主題歌…Superfly「Ashes」
プロデュース…新井 順子
演出…塚原 あゆ子
編成…黎 景怡、広瀬 泰斗
製作…TBSスパークル、TBS

番組公式サイト リンク

感想

祝・越山高校初勝利!

 遂にです。遂に越山高校野球部が勝利を収めます。そこまでには南雲先生にも野球部にも激アツなドラマがありました。

 まずは南雲先生。無免許勤務の件は無事不起訴となりました。「本人も深く反省しているから」とのことでしたが、とりあえず一件落着でよかった。
 そんな中、根室くんを筆頭に南雲先生を慕う部員らが南雲先生の家に集まるようになっています。悲しいほどの手の平返しがあった前回とは一転、「南雲先生の教えてきたこと」や「南雲先生の人柄」自体は嘘偽りないもので、そして本物として生徒にも届いていたんだなということが伝わり、ほっこりするとともに目頭が熱くなりました。

 一方の野球部、こちらは波乱となりました。
 前回新監督として招聘された塩尻監督は「有望新人を獲得できなかった」という理由でクビ。樹生おじいちゃん、実に自分勝手ですね…。自分で(学校に断りもなく)呼び寄せておいて、1年結果が出なかったら即クビ。現実のプロ野球でもここまで横暴な人事ってそうないんじゃないですかね…。ひとまず後任の監督は山住先生が務めます。
 そして2017年度夏の大会に挑む越山高校野球部、その初戦は昨年ベスト8の強豪校・五十鈴高校。そのエース・椎野(演:松本怜生)はかつて山住先生と同じ横浜青隆高校に在籍していた生徒で、山住先生が高校を辞める原因という因縁のある相手。試合前には山住先生が高校を辞めた理由(椎野をホテルに連れ込んだことが発覚した)を越山高校野球部員に吹き込み、動揺を誘うなどなかなか陰湿な人柄が伺えます。結局真偽のほどは明らかになりませんでしたが、彼の言動を見ていると「椎野が山住先生を嵌めたのでは?」と邪推してしまう程度には嫌な奴でした。松本くんが他の悪役俳優(『おしん』の伊東四朗さんや泉ピン子さん、『忍者戦隊カクレンジャー』の遠藤憲一さん など)のような人格攻撃を受けていないことを祈ります…。
 とはいえ、その盤外戦術よって逆に越山ナインが結束を固め、燃え上がってしまったのは椎野くんにとって誤算だったと言えるでしょう。夏の公式大会初戦でも気迫の猛攻&好守を見せ、念願の初勝利をもぎ取りました。あの越山高校が県ベスト8の強豪相手に、まさかまさかのジャイアントキリングです。「高く跳ぶためには、深く沈まなければならない」を体現した展開でした。

 念願の初勝利を勝ち取り、南雲先生も監督(非教員)として復帰し、元の鞘に収まった…どころか切れ味を増した越山高校野球部。ここからの快進撃が楽しみです。

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