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『どうする家康』 第20回「岡崎クーデター」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年5月28日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年5月28日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
優雅に葡萄酒を飲むV6天魔王織田信長の姿で幕を開けます。しかし、現実は甘くない。信長も危惧していた通り、そして家康も口にした通り、武田信玄亡き後とて武田は武田。勝頼のもと再び攻め手に転じると瞬く間に織田・徳川方の拠点を落としていくのでした。
武田軍の進撃を受けて岡崎もてんやわんや。戦準備を進める松平信康(家康の長男)ですが、(少なくとも信長や家康、勝頼と比べて)経験のない彼はどこか頼りなげ。経験豊富な家臣や胆力のある母・築山殿(瀬名)の支えで一致団結…となれば良かったのですが、これまた甘くない。五徳姫(信康の正室で信長の娘)の「私は織田信長の娘だぞ😡」が炸裂です。自分が信長の娘なのをいいことに家康を愚弄するわ、負傷者の手当をする素振りさえないわ、ある意味やりたい放題。幼い頃からそういうところがある彼女でしたが、そのまま大人になった感じですね(無論悪い意味で)。三河を守るため戦って傷ついた者たちを「こんな汚い連中」呼ばわりしたら、そら瀬名もブチギレる。
その上、家臣である大岡弥四郎を中心にクーデター計画まで。浜松から三河へ遣わせた本多忠勝(平八郎)、榊原康政(小平太)、虎松(後の井伊直政)の参上で未然に防げましたが、クーデター賛同者は異口同音で家康、ひいては終わらない戦に不満タラタラ。
一方、虎松は家康に与した理由を問われ「民が家康の話をする時だけ笑顔になる。"民に恐がられる殿"より"民を笑顔にする殿"の方がいい」と語りました。ついでに「武田軍は凄いやつばかりで引け目を感じてしまうから」とも言いましたが。冗談…とも言いきれない。 たった1話の中で真逆の評価をされた家康ですが、僕はどっちも事実だと感じました。
(幼い頃のトラウマがあるとはいえ)信長への(そして五徳姫への)対応を見ていたら「信長にしっぽを振る情けない愚将」呼ばわりされるのも仕方ない。「信長の下に付いてから戦ばかり」というのも感覚的にはわかります(「それ以前が平和だった」とは…言えませんが)。とはいえ、(笑われ者として…ですが)遠江の民を笑顔にしているのも、(少なくとも自分の所領の)平和を守るために戦っているのも事実。
ただ、視点人物が違うために、見えているところが違うだけなのかなと思います。
ラストで、瀬名と千代(武田に仕えている…はずの歩き巫女)が直接対決を始めました。今まで見た中でいちばん剣呑とした「お友達から始めましょう?」でしたね…。