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『どうする家康』 第36回「於愛日記」 感想
概要
放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年9月24日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
2023年9月24日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)
脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ
番組公式サイト リンク
感想
かつて武田に与していた歩き巫女・千代(演:古川琴音)の再登場です。それもなんと、鳥居元忠(演:音尾琢真)の妻として。その事実に徳川家臣は騒然。家臣同士が大喧嘩を始めるに至りました。(その噂を言いふらしたことで)ことの元凶の渡辺守綱(演:木村昴)が自分を棚に上げて「仲間同士で争っててどうする!!」と(あの声で)諫めるほどの。
一方、真田に嫁がせるのは忠勝の娘・稲に決まりました。千代が真田の刺客という疑惑が晴れないため、それに対する保険・牽制という意味合いも追加されましたが…。
この時の彼女の決意は「流石本多の娘」と感心すること請け合い。「真田は嫌い」と箸にも棒にもかからなかったのが、「千代が寝首をかこうとしたら、自分が真田の寝首をかく」「嫁入りは女子の戦場」としたうえで「真田家、戦場として申し分なし!」ですから。流石本多の娘です(本日2度目)。
これで真田も北条も重い腰を上げて万事平和…と思いきや、秀吉は「当主が来なくては意味がない」といちゃもんをつけます。彼の心はひとつ、「北条も真田も何もかも我が物にする(もしくは滅ぼす)」です。前回以上に"欲望の怪物"という言葉が様になっているな、秀吉。
秀長もこの変わりようには困惑を隠せないようで、家康に「今の秀吉は前以上に強欲」「もの申せるのは北政所と家康だけ」と哀しげに忠告するのみ。これまでにも何度か諫めようとしたことはあったのでしょう。そしてその度聞き入れられなかったのでしょう。そんな行間が見えます。
秀長と家康が哀しいやり取りをしているところに現れたのはお市…ではなく、その娘・茶々(演:北川景子)。その母とうり二つな容姿(一人二役だから当然ですが)に言葉を失う家康。彼女がどのような思惑で秀吉に付き従っているのか、それが明らかになるのはまたのちの話です。