『風間公親 教場0』 第9話「橋上の残影」 感想
概要
放送局:フジテレビ系列
放送日時:2023年6月5日(月曜日) 21時00分~21時54分
原作:長岡 弘樹
『教場0 刑事指導官・風間公親』(小学館)
『教場X 刑事指導官・風間公親』(小学館)
脚本:君塚 良一
音楽:佐藤 直紀
プロデュース:中江 功、渡辺 恒也、宋 ハナ
演出:西岡 和宏
制作著作:フジテレビ
番組公式サイト リンク
感想
冒頭で隼田に言った「なぜ(連続通り魔事件の)チームに入った。君にはもっとやるべき事があるだろう」という台詞、「君には『刑事で母親』として成し遂げるべき目的があるだろう」「『私への恩返し』など後でいい」という意味はもちろん、「せっかく目的が見つかったのに、いらぬ薮をつついて出てきた蛇に噛まれるような目には遭ってほしくない」という風間なりの思いやりも込められているように感じました。実際、眼の前で刑事がその追っている通り魔に重傷を負わされるのを見ていますからね。
そして中込とのご対面。彼は噂通りの問題児でした。現場でタバコを吸うわ、風間に指摘されるまでご遺体に手を合わせないわ。挙句事件解決後には言うほど楽勝でもなかったくせに「楽勝でした。もっと難しい事件ないんですか?」と(本心か否かはともかく)「(秩序を守るのが職務である)警察官として、たとえ冗談だとしても口にするのはどうなのか」となることを言いだす始末。見ていてヒヤヒヤしました。
とはいえ、「事件を解決したい」という想いは本物。(そもそも最初に仕掛けたのは自分だけど)下らぬいさかいを繰り広げた尾山柔(演:結木滉星)と"一時休戦"して事件の再現に努め、そこから解決の糸口を見つけました。
中込の乱暴な言動ですが、どうやら「幼い時、誘拐事件に巻き込まれた」という経験が基になっているよう(彼の母親が認知症?なのもそれが原因と思われます)。事務員の伊上幸葉(演:堀田真由)の「何にイライラしてるの?」という台詞と併せて考えると、「"怒り""許せない"という感情を抱くのは構わないが、向ける相手を見誤るな」ということを伝えたいのでしょうか。
(とはいえ、毎日のように実の母親から「息子はどこですか?」と聞かれるのは精神的にこたえそうです…。)
余談ですが、先日公式サイトの人物相関図を見て尾山が「金持ちのボンボン」「エリート刑事」、谷本進一(演:濵田崇裕(ジャニーズWEST))が「叩き上げ刑事」だということを初めて知りました。
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