『風間公親 教場0』 第5話「妄信の果て」 感想
概要
放送局:フジテレビ系列
放送日時:2023年5月8日(月曜日) 21時00分~21時54分
原作:長岡 弘樹
『教場0 刑事指導官・風間公親』(小学館)
『教場X 刑事指導官・風間公親』(小学館)
脚本:君塚 良一
音楽:佐藤 直紀
プロデュース:中江 功、渡辺 恒也、宋 ハナ
演出:西岡 和宏
制作著作:フジテレビ
番組公式サイト リンク
感想
今回の新人・遠野章宏(演:北村匠海)はなかなか博識で目敏い。容疑者である戸守研策(演:水沢林太郎)への聞き込みからも、戸守くんの卒業論文を読んだことで被害者の梨田真夫(演:野間口徹)が仕込んだ"トラップ"に気づく点からもそれが伺えます。
しかし、彼には決定的な欠点がありました。それは"残心"の欠如。その聡明さで戸守くんの犯行を証明したはいいものの、(「少し水を飲んでもいいですか?」という戸守くんの言葉を鵜呑みにしたのかもしれませんが)手錠もかけないで犯人に背を向ける、そして凶器を手にして暴れられてしまうという致命的ミス。風間がいたからかすり傷で済みましたが、もし単独行動だったら…と思うと恐ろしい。もしくは(視聴中、僕が予想したように)水に毒を入れていたら…という可能性もありました。
この欠点は、高校2年生で剣道を辞めたことも関係があるのでしょうか?その辺については口ごもっていたので、それでなくてもあまり話したいことではなさそうですが。
今回は大学が舞台だからか、個人的に知って嬉しい豆知識が多かったですね。「カンニングの法則」(ヒ素Aとヒ素Bが同一であると証明するために、両者に混じっている不純物が同一か否か調べる…というようなもの。ちなみにこの名称は本作の造語らしい)とか、「地図のトラップ地名」(地図を盗作されないために、出版社オリジナルの架空の地名を混ぜてあるというもの。日本ではほとんどないが、アメリカではそこそこあるらしい)は『トリビアの泉』なみに「へぇ〜( ˙◊˙ )」となりました。
"残心"の欠如ゆえに、風間から「警察官失格」の烙印を押された遠野。それでも「刑事を辞めるわけにはいかない」と食い下がる彼にはどんな過去があったのか、それを知るのはまた次の話…。
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