『マルス -ゼロの革命-』 第4話「恋人を救うため…闇バイトに潜入!」 感想
概要
放送局:テレビ朝日系列
放送日時:2024年2月13日(火曜日) 21時00分~21時54分
脚本:武藤 将吾
音楽:未知瑠
主題歌:SUPER BEAVER「幸せのために生きているだけさ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
ゼネラルプロデューサー:中川 慎子 (テレビ朝日)
プロデューサー:田中 真由子、中沢 晋
監督:片山 修
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
番組公式サイト リンク
感想
大人に尻拭いさせている内は、
"革命"なんて起こせないよ。
クロッキー社に直接出向き、個人情報流出疑惑について直接問い詰める。はっきり言って危険な賭けです。そして案の定、國見社長に逆手に取られてしまいます。そらそうよ。情報源の信用性とかそういう"動かぬ証拠"が一つもないなんて、無鉄砲にも程がある。零らしくない暴走です。
その後、砂川先生に頭を下げさせ、連れて帰ってもらったときに諭されたのが冒頭の言葉です。そらそうよ(本日2度目)。自分のやりたいことだけやって、その影響や責任は知らぬ存ぜぬなんて、実に「革命家らしい」。どんな目的であろうと、そこを棚上げしてはいけないと思います。
それはさておき、今回マルスが扱うのは「闇金と闇バイト」。賢成のデートを皮切りに、デート相手の白川妃奈(演:田辺桃子)が多額の借金を抱えて"売り"の闇バイトに手を出していることを知った動画部。やがて、闇サイト"スターキング"がクロッキー社と関わりあると知って…、という話です。
今回の手口は"潜入捜査"。零の作戦は上手くいきましたが、衝撃の事実が。なんと"スターキング"の黒幕は子供。そのうえ闇金事業も闇バイトの斡旋もゲーム感覚。「子供でも犯罪に手を染めるくらいの世の中」という演出のつもりでしょうが、個人的には「マルスもまかり違っていたらこうなっていた」「彼らはもう一つのマルス」というように映りました。
一方で、國見社長にもマルスを買っているかのような言動が。彼自身の目的、そのビジョンは大体読めてきました。漫画『るろうに剣心』の志々雄真実みたいな感じですね。そして、大願成就した後の担い手(悪く言えば「火中の栗を拾ってもらう」)は"気骨ある若者"に任せると。考えていることはわからんでもないですが、『るろうに剣心』同様、「その大願のために血を流すのは、今を平和に生きている者」なのを忘れて神様気取り…にも見えます…ね(神様気取りなのは零くんもですが)。
もっとも、「付和雷同するだけの者」と言われて思い当たる節がまあまああるので耳が痛いですが。
そしてラストでは、國見社長が会見を。個人情報流出疑惑の証拠映像を"フェイク動画"として、マルスを名誉毀損で告発。一気に形勢逆転、ファンからも熱い手のひら返しです。どうするマルス。
そしてその元映像が無駄にシュール。
零くんの家に来て「聖地巡礼に来たオタク」みたいなテンションになっている渾一くんが唯一の癒やしでした。実際、彼からすれば"聖地巡礼"ですものね。