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『斉木楠雄のΨ難』 6巻 感想
概要
著者:麻生 周一
初版発行:2013年
デジタル版発行:2013年
発行所:集英社
Apple Books リンク
発行者による作品情報
皆の期待膨らむ修学旅行、目指すはちゅら海・沖縄!!だが台風接近で、まさかの中止危機!!更に楠雄は飛行機事故を予知!次々と起こるトラブルに超能力を駆使して回避するも疲労困憊の楠雄に予想外の事態が!?
感想
今回は修学旅行編がメイン。斉木からしたら(なんなら班決めの段階から)徹頭徹尾疲れた、けれど確かに人の優しさに触れた、悪くない修学旅行だったと思います。
第60χ「やーさっΨ!沖縄修学旅行」での海藤瞬は必見です。普段は中二病ゼンカイで今回も沖縄に浮かれまくっていた彼ですが、ただのクラスメイトでしかない夢原知予のために怒れる男気とか優しさとかは本物。そういえば連載版第3χ「漆黒の翼こと海藤瞬」(1巻収録)でも、蛇に襲われそうになったクラスメイトを庇おうとしていた(ついでに、心の声では「ゴメン…お母さん…」と言っていた)なぁと思い返すなどしました。夢原さん含め、ここで海藤推しになった方も多いのではないでしょうか。
また、斉木のツッコミも相変わらず秀逸。個人的には第52χ「告白にΨ適!?口寄せの術」での鳥束に対する「これが法で裁けない悪か」が一番好きです。
第62χ「Ψ大手一流企業!?父のお仕事」は…『中間管理録トネガワ』 第64話「自著」と並んで「こんな漫画編集者はイヤだ(本当であってほしくない)」的なエピソードでした。これには斉木も「さすがテレポートで出勤する男は言う事が違うな」としか言いようがない。
とはいえ、ラスト手前のお父さんの台詞はグッとくるものです。こういう漫画編集者としての愛や矜持はしっかり持っている人が現実でも多数いるはず。(だからと言って本格スポーツ漫画に超能力者を出そうとするのは論外ですが)