2020/10/21 産業医いろはかるた#3
いよいよこのかるたも3回目です。
調停いろはかるたからの流用ですが、意外とはまる印象です。
やはり日本的な感性に馴染むのでしょう。
わ:わだかまり とけばおのずと 元のさや
か:角ばらず かみしもぬいで 穏やかに
よ:善し悪しは 委員にまかせ 我を張らず
た:誰からも 知られぬ調停 非公開
れ:例をあげ 正しい道を 説きすすめ
そ:双方の 納得出来る 名調停
わ:わだかまり とけばおのずと 元のさや
→ 例え、行き違いがあったとしても、
本音で話して誤解さえとければ案外うまくいくものです
か:角ばらず かみしもぬいで 穏やかに
→ (私は教養がなく知らなかったのですが)「かみしもをぬぐ」とは
「裃を脱ぐ」と漢字で書くようで、意味は
「堅苦しい態度をやめて打ち解けよう」ということです。
なので、堅苦しくならずに、遠慮せず穏やかに話し合いましょう、
ということですね。
よ:善し悪しは 委員にまかせ 我を張らず
→ 産業医面談ではある程度産業医に流れを任せて、
自分が自分が、と我を張らないほうが案外うまくいくものです
た:誰からも 知られぬ調停 非公開
→ 上司には知られてしまうでしょうが、基本的には
産業医面談に来ていることはオープンにされません。
内容もオープンにはなりませんから、安心してお越しください
れ:例をあげ 正しい道を 説きすすめ
→ これはレトリックのことなのでしょうか?
少々パターナリスティックではありますが、
正しい道を示すことも、なくはないですね。
そ:双方の 納得出来る 名調停
→ これが今回最も重要ですね。
皆が納得できる着地点を探ることが産業医の醍醐味です。
我を張らないほうがうまくいく、というところにもリンクしてきます
今回は少々ずれるところもありましたが、全体的にはやはり
「調停いろはかるた」から「産業医いろはかるた」作れますね。
(余談)
今日のニュースを見て思ったことですが、
死刑執行通知制度について
「死刑制度というのはそもそも復讐制度ではない」と書いている方が
いらっしゃいました。
表向きそうではありますけれども、
実際には、被害者感情に寄り添えばそういった意味合いがないとは言い切れないと思うのです。
私刑が禁止されている以上は法に則った復讐を望む、という側面もなきにしもあらず、なのでは?
このあたりは死刑制度の是非などで議論されている部分だと思いますので、
専門外の者はあまり口を挟まない方が良いでしょう。
私としては、表向きの理由も感情に寄り添うことも両立する、ということを
知って頂きたいなと思いました。