明大前から新宿まで、FUJIFILM XQ1と玉川上水緑道を辿る。
玉川上水は江戸時代の1653年に多摩川の水を羽村から四谷まで引いて、江戸市中の飲料水とした上水道です。
この江戸幕府の公共事業を請負った庄右衛門と清右衛門兄弟は、上水道完成の功により玉川姓を賜ったそうです。
今から370年前の江戸時代に、全長43キロ・高低差92メートルの緩勾配地に、自然流下の上水道を僅か一年足らずで完成させたとは驚きです。
今回はこの玉川上水を明大前から新宿まで辿ってみます。
上掲の画像は、明治大学の裏手の玉川上水と京王井の頭線が交差している場所です。
この辺りでは井の頭線は周辺地を切り通すように低い場所を走っているため、玉川上水はこのように鉄管の中を通っていて、その下を井の頭線が横切っています。
鉄管が蔦の葉で覆われているため、一見垣根のように見えます。
玉川上水の跡地(暗渠)は上掲の看板のように玉川上水公園と称していますが、明治大学和泉キャンパス横では、たくさんの自転車が溢れる自転車置き場として便宜利用されています。
この先、玉川上水はその姿を地上に現したかと思うと暗渠になったり、また現れたりを繰り返します。
暗渠から開渠へとたびたび変化するのは仕方ないとしても、緑道の整備に一貫性がなく、せっかく5〜6キロにも渡る長い緑道なのに連続性が全く感じられません。
路面もインターロッキングだったり、アスファルトだったり、地道だったりと目まぐるしく変わり、同じ緑道を歩いているように思えません。
遊歩道なのか、公園なのか、広場なのか、史跡なのか、単なる歩道なのか、複数の自治体に跨るためなのか、景観も用途も保全状態もバラバラの現状では、実際に歩いてみて快適とも思えないし、大変残念ながらもう一度訪れたい、もう一度歩きたいという気持ちにはなれません。
現在「ササハタハツ(笹塚・幡ヶ谷・初台地域という意味)」という官民一体の地域活性化のプロジェクトが進んでおり、その対象に玉川上水の緑道も含まれているそうです。
今後、統一された史跡緑道として再整備され、素晴らしく生まれ変わることに期待したいと思います。
今回はFUJIFILM XQ1をお供に連れて行きました。
小さく軽くポケットに収まるコンパクトサイズのカメラです。
安価にも関わらず、外観的に高級感もあり所有欲を十分満たしてくれます。
フジフィルムお得意のフィルムシミュレーションも種類は少ないですが
(人気のクラシッククロームはありません)実装しています。
当日は梅雨明け前でしたが気温35度を超える猛暑だったので、なるべくコンパクトなカメラが良いかと思いXQ1にしました。
このXQ1ですが少々問題があって、MENUを操作した後にBACKボタンを押して戻ろうとすると、50%くらいの頻度で突然『動画撮影』が始まります。
この症状は購入初期には全く発生せず、ファームウェアをアップデートしてから発生するようになったかと思います。
既にサポートも修理も終了していて処置なしです(メーカーサポートに問い合わせましたが対象期間外との事)。大変残念。