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システムの輪廻転生。
谷川俊太郎さんの詩「百歳になって」より。
百歳になったカラダに囚われて
タマシイはうずうずしている
そろそろカラダを脱いでしまいたいのだ
古くなった外套みたいに
「おいおい」とカラダは言う
「おれを脱いだらおまえはどうなる?」
「ふわふわどこかへ飛んでゆきます」
なんだか嬉しそうにタマシイは答える
カラダはぶるぶるふるえて怒る
「生き残るのはおまえだけか?」
不思議そうにタマシイは答える
「そんなに死ぬのが嫌ですか?」
身体と精神。人生における永遠の問いのひとつでもありますが、システムやITの世界では答えがでつつあります。
今まではハードウエア(身体)にソフトウエア(精神)が乗っているのが当たり前で、ハードウエア(身体)の死=ソフトウエア(サービス)の死を意味していました。特に専門的な用途の機器はその傾向が顕著で、ハードウエアの寿命がきたら、使っていたサービス自体も変えなければいけなかったわけです。
しかし、時代がかわり、ソフトウエアが気に入っているのであれば、ハードウエアに依存することなく、使い続けることができるようになってきました。
POSレジも、筐体から解放されソフトウエアが生き続ける時代に。
でん票くんは、iOS、Android、WindowsなどOSを問わずにさまざまなデバイスで利用ができ、仮にそれらのデバイスが故障しても、替わりのデバイスを設定するだけで、同じシステムをすぐに利用することができます。プリンターも万が一故障しても修理したり、新たに購入すれば、システム(サービス)全体は変更せずに使い続けることができるのです。
さらっと書きましたが、今までハードウエアの不調や故障による高額な修理代などをきっかけに、新システムの導入を検討していたわけですが、そのような定期的に発生していた高額な出費やシステム移行に伴うコスト(教育など)もかける必要もなく、使い慣れたシステムを使い続けることができるって、長期的な視点で考えたら凄いことですよね。
クラウドと親和性の高いWEBアプリの恩恵。
でん票くんのソフトウエアは、常に進化(バージョンアップ)を続けており、これもまた、以前のハードウエアにのっかっていたソフトウエアとはかなり違う状況になってきています。でん票くんにはハードウエア(端末)の制約もなく、とにかくみんな一律にクラウド(サーバー)側で進化をしていきます。
ネイティブアプリのサービスでも、「iOSのバージョンアップをしないでください。新バージョンでは動作保証できません。」などありがちですが、でん票くんはお構いなしです。むしろOSのバージョンアップは大歓迎。どんどんしてください、とユーザーにはお伝えしています。
「店内にサーバーを置いて運用したら?」というご要望も時々ありますが、でん票くんは、その店内サーバー(筐体とOS)が時間とともに古くなり、数年後に寿命を迎えた時の対応を考えると賛成できません。またその寿命を迎える前にも、そのサーバー自体が制約となりサービスのアップデートに困難が生じる可能性があります。サーバーが寿命を時、また異なるシステムに移行するか?それとも同じシステムを使い続けるために新サーバーの購入、設定に数十万円を払うなんて!と考えてしまいます。
毎日仕事として使うわけですから、端末もプリンターも、モノですから、時間とともに劣化し、故障もするのは当然で、もちろん寿命があります。だからこそハードウエアは汎用的なものを使えるようにしたかったのです。
ソフトウエアは酸化せず、エイジングもせず、使い続けてもらえる限り、進化し続け、死もないのです。
ソフトウエアは、ハードウエアの寿命を迎えても、また新たなハードウエア(さらに性能が良くなり、しかも安くなる)とともに、システム(サービス)は輪廻転生し続ける時代が始まっています。