9月1日、小説講座の罠
ちまたには小説講座が溢れている。
それはすなわち、小説家志望者の多さを表している。
もし、その講座にお金を払う人が、これまでに何遍も書き上げていて、デビュー目前、あるいはデビューしたてなら、その価値はあるかも知れない。
だが、そうでないならやめた方がいい。
現代小説家のトップのひとりSキングが言っている。
とにかく書き、書いてないときは読め、と。
そしてそのために必要なのは孤独だ、とも言っている。
孤独はやっかいな存在だ。
日々生活していると、どれだけ外界を遮断したくとも出来ない場合がある。
どうにかして作った孤独、すなわち誰にも邪魔されないその至高の時を、他人の書いた指南書を貪る時間に当ててはいけない。
これは、英語教育にそっくりだ。
英語を身につけるなら、覚えて使う以外にない。
しかし、ちまたにあふれる英語指南書に振り回される。
最近では帰国子女のyoutubeが人気だ。
それを観ていればなんだか英語ができるようになった気になれるからだ。
だが、その指南書やyoutubeを観続けても英語は身につかない。
孤独には不安がつきまとう。
それを振り払うには没頭しかなく、没頭するには楽しむしかない。
30超えてたら体力も大事。
ふらふらゆらゆらしているうちに、人生は終わる。
小学校の夏休みに似たり。