面白い歯医者に行ってきました。
6年前ぐらいに虫歯の治療を終えて以来、歯医者に立ち寄ることは無かったのですが、最近になって少し虫歯が気になるようになってきました。
通うのであれば、無職で時間のあるうちが良いと思い、意を決して歯医者に行くことにしました。
かつて、小学生の頃に矯正治療で通っていたところは車がなければ行けない距離、そして前回虫歯治療をしてもらったところは東京。
今は地元に戻ってきているので、歯医者選びからスタートしました。
インターネットで調べると、「化学物質過敏症でも安心」というような口コミが多い歯医者さんを見つけました。
歯医者で化学物質過敏症の症状が出たことはないものの、今まで「あとから具合悪くなったらどうしよう」「身体に合わないって言っても理解してもらえないだろうな」という不安を覚えていたので、安心して通えそうなコチラの歯医者さんに行くことにしました。
まず、ドアを開けた瞬間、歯医者や病院の独特なホルマリン?アルコール?の臭いが一切せず、衝撃を受けました。
本来は予約時に化学物質過敏症だと伝えるべきだったようですが、私はその時点ではまだ伝えていなかったので、問診票と合わせて、自身の化学物質過敏症になった状況や診断を受けた時期、反応が出るものについて等も詳しく書くことになりました。
事前に伝えてあると、診断を受けた病院と詳しい症状等についてのやりとりがあるようです。
私の前に治療を受けている患者さんが少し臭いのある方だったようで、窓を開けた換気の配慮だけでなく、鉢合わせしないように少し待合室で待機させてくださいました。
待合室には、病院のポスターや空気清浄機、いたるところにスヌーピーが。
「スヌーピー好きには悪い人はいない」という持論から、リラックスして待つことができました。笑
そして、歯科助手?歯科衛生士?の方が、たくさんの小さい容器を持ってきました。
その容器には、15種類ほどのセメントのサンプルがそれぞれ入っており、ひとつひとつ臭いを嗅がせてくださり、嫌な臭いや体調が悪くなるものがないか確認してくださいました。
それだけでなく、ゴム手袋や紙エプロン、紙コップまで。
正直、私は遅延型であとから体調が悪くなるためあまりピンとこなかったり、最近はそこまで症状が悪くないため、大袈裟なようにも感じましたが、自分以上に自分のことを気にかけてくれることはとてもありがたいと思いました。
そしていよいよ診察室へ。
院長先生は想像以上に物腰の柔らかい、いかにもスヌーピーが好きそうな方でした。笑
今までのあたりが悪かったのか、病院の先生はぶっきらぼうなイメージが多かったので、初めてこんなにも優しく、寄り添ってくださる先生がいるのかと、ここでも衝撃を受けました。
レントゲンを撮り、カラー写真を撮り、いよいよ治療開始。
と思いきや、アゴの付け根を優しくグルグルとマッサージ。
ウォーミングアップかな?と思っていると、先生が語り始めました。
これから3つのことを守ってほしい。
1つ目は、上と下の歯をくっつけない安静位を意識すること。
2つ目は、寝る前に嫌なことを考えないこと。
3つ目は、今やっているマッサージを自分でもすること。
たくさんの具体例や根拠を用いてわかりやすく話してくださいました。
とてもお話が上手。
催眠療法?セッション?を受けているような不思議な感覚で、しかもマッサージのおかげで血流が良くなり、身体がポカポカに。
これらこそが、根本的治療であり、化学物質過敏症の症状も出にくくなるようです。
1番の衝撃は、ここまで多角的にものを見ることができて、実践できている人がいる、ということでした。
「歯医者は歯を治療するのが仕事だ」と思い、目の前の歯しか見ないのでなく、「どうしたら根本的に治すことができるのか」患者に寄り添って考えていたのです。
歯医者に限らずですが、なかなかこんな考え方ができる人に出会える機会が少ないので、とても感動しました。
正直なところ、受付や型をとってくださった歯科助手?歯科衛生士?の方たちは決して愛想が良いとは言いがたいです。
言っていることが聞きづらく「このタイミングで口をゆすいでいいのか!?」と戸惑う場面もありました。
次回の予約も「◯日はどうですか?」と聞かれたので「日中であれば大丈夫です。」と答えると
「何時でもいいです。」と言われ「何時でも大丈夫です。」と答えると「だから何時でもいいです。」と、少しチグハグ…
ただ、愛想を振り撒くお仕事ではないですからね。
院長先生の論文のコピーや掲載された雑誌のコピーをいただけたので、次回の診察までに詳しく読んでみようと思っています。
たかが歯医者ですが、このあとどんな感じになるのか、少し楽しみです。笑