ゲンジ物語0823(標本教室)
塾生のお姉ちゃん、中2。
夏休みの宿題で「虫の標本を3つ以上作ること」というのが出たらしい。今どき珍しいね、なんて妹と話をしていると、
「先生に手伝って欲しいらしいよ」
とのこと。
お母さんに連絡をとりました。
「助かります〜!」
かくして、虫嫌いの女子中学生に標本の作り方教室を開いたのです。
〈 作るのに用意するもの 〉
〇 洗面器(つねたが用意)
昆虫を洗ったり、お湯につけて脚を柔らかくしたりするのに使います。
〇 歯ブラシ(つねたが用意)
昆虫の汚れを落とすのに使います。
〇 昆虫針(つねたが用意)
昆虫を固定する針です。
〇 標本ラベル(つねたが用意)
記録したり調べたことを、ラベルにします。
〇 マチ針
展足(肢や触覚を伸ばして留める)に使います。
〇 昆虫
拾うか、採るかしておく。かたい上翅のある「甲虫」が初心者向けです 。
〈 保存するのに用意するもの 〉
〇 乾燥剤(つねたが用意)
伸ばした足が乾燥するまで使います。
〇 標本箱
百均で適当な箱を用意します。(写真参照)
〇 防虫剤
家にある、衣類用の小さいものがいいです。
〈 事前にしておくこと 〉
虫の名前と、採集日、採集場所をメモしておきます。集めた虫は、直射日光に当てると変色するので、日陰の風通しの良いところで乾燥させておきましょう。種類によってそのままでは乾燥がうまくいかなかったり、においが残ったりするので、状態を見て標本にするかどうか考えます。
妹が写真記録係、
お母さんは見学、
本人はゴム手袋をつけて奮闘!
タマムシと、アオドウガネと、アブラゼミ(オス、メス)を、無事に標本にしました。
標本を作ると、いろんなことが分かります。
脚の関節がいくつ、どのようについているのか。
そして、どの方向に曲がるのか。
触覚はブラシ状になっているのか、毛のようなのか、節があるかないか。
たとえばセミの翅は、左右に2枚ずつついているが、上の翅に下の翅をひっかける機構があって、上の翅を持ち上げるだけて下の翅がくっついてくる、ということも分かります。
また、タマムシは葉を食いちぎる口、アオドウガネはいろんな植物を食べる口、セミは木の汁を吸う針のような口、が観察できます。
なんにせよ楽しい1時間30分でした〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?