マイケル・ポーター氏のポジショニング戦略とV6(前半)

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.54】


学校では色んなことを学んだ。世の中には色んな理論の本が出ている。
でも学校で学んだことをそのまま社会で活かせることは決して多くはない。
また、理論を本で勉強しても、実際の仕事などとどう絡めて考えたらよいのかもちょっと難しい。


経営には有名な理論があって、顧客に対し、自分ならではのポジションを築き、独自の価値を認めてもらうポジショニングという戦略理論がある(偉大なるマイケル・ポーター氏が提唱)。
ポジショニングは、場所という言葉だから、顧客にとって代えがたい場所を築く、ということだろう。

ポジショニング、すなわちお客さんに「ああ、世の中のそのポジションにいるのね、私それ好きよ」と思ってもらうためには、4つの条件がいるとのことだ。
   1 狙いたいお客さんの規模が合っているか
   2 「俺達はこんなユニークなところにいるぞ」が
     お客さんにちゃんと伝わっているか
   3 お客さんに共感してもらっているか
   4 その会社のユニークさが、実際に出す商品と合っているか


V6はただ長く続いただけでなく、解散発表があった時はTwitterで「V6マジ」とかいくつかがトレンド入りするほど世間に浸透している。
新曲も出す度にトップ10入りして、現在ではオリコンの「デビューからのシングルTOP10入り連続年数」が27年という歴代1位の記録を持っている。

なので、4つの条件に沿って考えてみたい。


1のお客さんの規模という意味では、SMAPさんがバラエティに進出してファンの幅を広げてくれたし、昨今は「推し」という言葉が一般化してきて、誰かを応援する、ファンになるということが広がっている。だから、解散を前にしても、改めて思うのだが、お客さんの規模はもう充分とかではなく、まだまだ人数を増やせるのではないかと思っている。


2の「俺達はこんなユニークなところにいるぞ」がお客さんにちゃんと伝わっているかについては、ちゃんと伝わっていると思う。
元々ジャニーズということで、アイドルというポジションははっきりしている。
そして、V6のメンバーそれぞれが、アクション(岡田准一くん)、手話(三宅健くん)、料理(食の変態長野博くん、リーダー坂本昌行くん)、ミュージカル(坂本くん)、特に舞台における演技力(森田剛くん)、MC力(イノッチこと井ノ原快彦くん)と、ユニークな個性がはっきりしている。皆がそれぞれの個性で映画、番組、舞台の仕事が来る。


ちょっと長くなってきたので、スミマセン、続きは「後半」(前編・後編という立派な言葉を使うのは恐れ多くて)で書かせていただければと想います。


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