コミュニケーション 後悔しながら前へ

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.39】

コミュニケーションはなかなかに難しい。うまく伝わることもあるし、好意でも悪意にとられたり、仲良くしたいと思っても疎遠だったり。

言葉、表情、文章、手段もたくさんあるが全部を上手く使いこなすのは一苦労。


V6の三宅健くんは、手話ができるが、きっかけはファンへの想いからだった。
インタビューで何度か語っているが、デビュー10周年のコンサートで握手会があった。その際、ろう者のファンの方に手話で話しかけられて、どうしようと思ってる間に握手会の流れで離れて行ってしまった、というもの。

健くんとしてはどうしても気になってしまって、なんとその後、区の講習会に申し込んで3年間勉強したという(ファンの間では有名ですね)。

健くんは、コンサートでも、ゴムボールや色紙を投げたりするが、それにたくさんメッセージを書いてきている。
健くんは、自分のファンを大事にしていて、ゴムボールを投げるのではなく、自分のうちわを持ったファンを手招きして、手渡すこともしていた。

そういう健くんだから、握手会でも一人一人のファンにきちんと声掛けをしようと思ったのだろうし、手話がわからなくてそれができなかったことがどうしても忘れられなかったのであろう。

それから、手話の勉強を続け、番組などの機会も得て、NHK教育「みんなの手話」には、2014年から現在も出演中。リオパラリンピックでもMCとして出ていた。

何か新しいことを初めて、それを何年もずっと続けることって、なかなか大変だ。
思いつきで習いごとを始めてもすぐやめてしまったり。


長年ファンとして見てて感じるのは、健くんがコミュニケーションが非常に好きだということだ。
コミュニケーションって大体の人が好きなことと思われるかもしれないが、このnoteでも書かせていただいたが、健くんは尋常じゃなく人が好きだ。

少しでも通じ合いたいというのが、健くんの希望なのだろう。

テレビでは、「アウト×デラックス」でアウトなキャラで有名だったりするが、サービス精神が旺盛なので、求められること以上をやっている気がする。
メンバーや色んな方と仲良くしたいという気持ちはダダ漏(も)れだし、ファンともちゃんと交流したいと思っている。

握手会のとき受け止められなかった手話のメッセージ、その手話自体は一瞬で健くんも覚えられなかったと思うし、その方へ直接のお返事はできないんだろうけど、そういうことが少しでもないように、自分に向けられたメッセージを少しでもこぼさないように、それが健くんがずっと手話を勉強している理由のような気がする。


いつまでたってもコミュニケーションには悩まされる。
でも、後悔を含みながらも、少しでもできるようになりたいとやっていければいいのかもしれない。



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