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四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.18「誘引」
森田剛くんは、ここ何年かはテレビドラマは頻繁には出てないが、舞台はかなり頻繁に出演している。
剛くんのインタビューなどによれば、舞台の魅力にハマっていった誘引は、2005年に劇団☆新感線の舞台「荒神〜AraJinn〜」に主演したことだと言う。
私は、V6のファンになる前から、舞台が好きでちょこちょこと色々観に行っていた。劇団☆新感線の舞台も、「大江戸ロケット」(2001年)など、好きで観に行っていた。
劇団☆新感線の舞台は、究極のエンターテイメントであろう。徹頭徹尾お客さんを楽しませようと、ストーリー、音楽、照明など、ありとあらゆる工夫をほどこす。
観てる最中もわくわくハラハラ、劇場を出ると「ああ~~、楽しかった!!」とさわやかな気持ちになって帰れる。
剛くんが劇団☆新感線の舞台に出て、その後色んな舞台に出演するが、その過程を観ていくと、ファンなりに演劇にのめり込む剛くんの様子がわかるような気がした。
そんな剛くんが評価され、演出家の宮本亜門さん、故蜷川幸雄さんの舞台にどんどん主演で抜擢されていく。宮本亜門さんの「金閣寺」では、ニューヨーク公演も果たした。
金閣寺や、蜷川さん演出の舞台は、観てるこっちも腹に力を入れないと観れないような重厚なところがあり、演者のセリフも長くて難解だったりする。
それを剛くんは、役に没入し、難解なセリフも流れるように紡ぎ出す。それも、剛くんが演じると、悲惨な役柄でも妙な色気があり、鬼気迫る中でも美しいのである。
そんな風に、剛くんが舞台にハマっていく様を、自分なりに感じながら観ていた。
劇団☆新感線では、生田斗真くんも出演したことが誘引でお芝居にハマっていたとのことだから、さすが恐るべし劇団☆新感線。
何か人を誘引する魔法でも使っているのだろうか。
いち観客なりに、役者さんたちのことを透かして見るなら、おそらく劇団☆新感線は、古田新太さんや橋本じゅんさんらが実に楽しそうに稽古をし、仲間としてまとまり、それでいて舞台上では最高のエンタテインメントを披露する、そんな至高の陶酔の経験を与えてくれるのだろう。
私が今までで一番好きな舞台も劇団☆新感線のものである。
そんな剛くんの芝居への想いが、あくまで報道ベースだが、V6の解散のきかっけになったとのことで、率直に解散は残念だけど、剛くんの新しい門出を応援したいと思っている。