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文スト本誌の話

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本誌の話をまとめています。 ※文豪ストレイドッグスの考察です。
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記事一覧

【本誌120話】駆り立てるもの 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年12月号のネタバレを含みます。 24.11.01感想おおお恵みのせせらぎよ…!! 濁流と激流の狭間にもたらされたひとときの安らぎよ…!! これでようやく心静かとなりて、かすかな声たちに耳を澄ますことができようぞ。 ■芥川は非在なりき みなさまは生まれ変わったやつがれに対してどんな感情をお持ちでしょうか。今月号を読んで私はかなり思うところがありました。舞い上がっていた先月のテンションはすっかり落ち着き、

【本誌119話】悲嘆の巷に零るるが故に 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年11月号のネタバレを含みます。 24.10.04感想栞…楔…次元剥離…目がくるくる…ミンコフスキー空間…特殊四次元…高位概念…頭がぐるぐる…悲嘆の巷…庶…夷狄…もうだめ限界…ぶくぶくぶく……… ■栞なるもの 超絶パワーワード!しおり!! 今月の本誌難しすぎて芸術的すぎて冷や汗がとまらなーい!昨日の夜からずっとヒーヒーハーハー言いながら情報処理している私の可憐な脳みそちゃん。哀れだわ。なんでこんなことに

【本誌118話】得体の知れないもの 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年10月号のネタバレを含みます。 24.09.04感想文スト奇想天外\(^o^)/ いまの本誌ジェットコースタームーヴメント終わってどっちかっていうとポップなお化け屋敷ワンダーランド\(^o^)/ たのしいお\(^o^)/ タイトルがない!と思ったらこんなところに...とか、賢治くんが逃げ若っぽい~とか、最後の展開に思わずヒョッッて喜んでしまったところとか、おもしろいところ沢山あって今月すごくエンターテイ

【本誌117話】承った 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年9月号のネタバレを含みます。 24.08.02感想受け入れがたき…受け入れがたき今月の本誌…… おお 何故だ 何故だ神よ……! 我等の信仰は無意味か!祈りはかくも無益なのか…! ■光は永遠に 文ストの中で、一番大きな影響を私に与えてくれたのはブラムだった。 ブラムは長すぎる悠久の時間を倦怠とともに生きていた。人間の残酷さに絶望し、世界の無意味さに絶望していた。なにもかもどうでもいいと思いながら目を閉じ

【本誌116話】小さき者へ 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年8月号のネタバレを含みます。 24.07.02感想ドスくんへの憎悪が煮えたぎる回になるかと思いきや…うっきうきの展開になってきた文豪ストレイドッグス!! るんるんポイントその①『フィッツがいた』 るんるんポイントその②『ブラムがいた』 もう無理かもしれない…という絶望的な状況の中から芽生える小さな清き戦士たちの光。スターウォーズでいえばバトルの佳境にジェダイや反乱軍が応援にかけつけてくるときの歓喜の瞬

【本誌115話】つぶつぶと暗い泡よ 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年7月号のネタバレを含みます。 24.06.04感想今月の本誌、趣味良すぎてキチガイスイッチをONにされてしまったああ! くあー!文ストくん最高かっ!!よだれとまらぬ。 変なお薬を飲まずともお酒を飲まずとも、文スト読んでりゃ難なく恍惚感あふれるトランス状態になれるのだから世話ないわねほんと。 ■泡沫のいのち 人体改造され不死身に近い身体能力を持つはずの燁子が跡形もなく静かに消えてしまった...。神人とは

【本誌114.5話】resurrectio 後篇 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年6月号のネタバレを含みます。 24.05.02感想ど、どこから話せばいいのだろう今月の本誌… いま私の心の中はまさしく戦場。血みどろの大決戦中。 ■瞬間テレポート どんなSF作家もこの手法による瞬間テレポートは想像したことなかったのではないだろうか…おそるべしカフカ先生…よくも…よくもこんな…残酷だが極めて合理的でそれでもなお人の意表を突くような意外性あふれるとんでもないテレポーテーションだった…ほん

【本誌114話】resurrectio 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年5月号のネタバレを含みます。 24.04.04感想ドスくんの化けの皮が!一枚ずつ!剝がされていくー!!! 化け狸のたぬき寝入りも案外あっけなく終わりそうでぽんぽこぽんぽんぽん。 ■ドストエフスキー ライジング 【resurrectio】 ラテン語で「復活」の意。 ドスくん、本気で復活する気らしい。 今回は114話前半パートなので、114.5話でresurrectioの続きが見られるはず。ということで

【本誌113話】世界平和 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年4月号のネタバレを含みます。 24.03.04感想終わった。平安な世がもう終わってしまった。 カウチポテトの精神状態で本誌読めた貴重な半年にさようなら。 ■吟遊詩人に生まれ変わったら ちょっとすいませんがここからいかせてくださいね。 吟遊詩人!!ドスくんの美的センスが炸裂しておりますな吟遊詩人!!! 言葉選びで雰囲気つくりあげるのうまいな~さすがだな~カフカ先生。 吟遊詩人もドスくんが生まれ変わったら

【本誌112話】 何ぞ我を見捨て給うや 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年3月号のネタバレを含みます。 24.02.02感想YES本誌!WELCOME本誌! 今月、中身詰め合わせてんこ盛りだった そしてアニメになかったシーンの破壊力よ! 諭吉少年に思わず「まじで恋する五秒前☆」になってしまってほんとわたし犯罪すれすれで危険すぎる… ■ムルソー劇場終幕 想像以上にアニメにみっちり忠実だったサバクタニ。 「さようなら太宰くん」と言ったドスくんに呼応するかのように「さよならドスト

【本誌111.5話】君では私を殺せない 後篇 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2024年1月号のネタバレを含みます。 ふむふむ。次号は休載。 1月初旬といえば『太宰を拾った日』が発売されてから程よく時間が経ち、大多数のストクラが泡吹きながら転がっている頃ですね。休載は我々ストクラへのせめてもの配慮ということかしら。 Side-Bのせいで精神科に通わないといけなくなってしまうストクラもいるだろうから、治療代がかさんで本誌買えない人が続出する未来を見越して、休載という英断に踏み切ったか。 既読勢

【本誌111話】君では私を殺せない 前篇 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2023年12月号のネタバレを含みます。 なんということでしょう!展開がまったく同じとは。 ちょっとずつ台詞は違うし動きも違うので「二度おいしい」戦法を味わえるのは楽しいところです。 賛美歌すてきね。葡萄酒とドスくんの血が重ね合わされ、いよいよキリストらしさも最高潮へと...! しかし賛美歌に蹴りを入れる人はどこからどう見てもキリストじゃないけどね。神はこんなやつに奇跡なんて起こさせまい。黒魔術とか怪しい手品でぬめ

【本誌110.5話】隘キ部屋ニテ 其の陸 後篇 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2023年11月号のネタバレを含みます。 これだけ毎月長ったらしく感想を書いていると、感想を「おもしろかったです」の一言で終わらせてみたら一体どんな気持ちがするのだろうと興味深々だったりするんですよね。 清々しい気持ちになれるのか、それとも1ヶ月苦悶するハメになるのか... あるいは、おもしろかったですなんて中途半端な感想を書くくらいなら、ちっぽけな自分が持てるありとあらゆる勇気を振り絞って「おもろしくなかったで

【本誌110話】隘キ部屋ニテ 其の陸 感想&考察

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。 ※ヤングエース2023年10月号のネタバレを含みます。 [23.09.04感想]だはー。カラーページが異彩を放っている! 35先生は本当にパリコレに参加したほうがいい。世界が驚愕する圧倒的な美的センスに「ブラボー!」の拍手が鳴りやまないランウェイ。新進気鋭のジャパニーズデザイナーとして一世を風靡すること間違いなし! 気高くも独創的で細部まで調和がとれた五人組の御姿。天人をも超越しながら退廃的な気配を纏い、強烈な個性が無色という色