暗闇キックボクシング〜アタイをプリケツにしてくれよな〜

『暗闇キックボクシング』って聞いたことありますか

私はある
なぜなら最近インスタやTikTokを見ていると広告が出てくる。私最近何か運動する必要があるなと思ってピラティスやらジムやらなんやら検索していたせいなんですねえ

暗闇キックボクシングとは
暗闇の中でEDMっぽい曲を爆音で流しながらそれに合わせてサンドバッグを殴るというもの。

『ストレス発散！！！』その一言を広告で見て体験入会してみることにした。

私は中学生はバスケ部だが喘息持ち腰痛持ちで途中からほぼマネージャーになっている。
運動部といえど持久力の必要な運動は嫌い。

楽しくない。マジで。しんどい思いしてまで運動する意味がわからん。

ただ最近、加齢により疲れやすく、脂肪がつきやすく、顔がくすみやすく、背骨が曲がりやすく体の不調を感じやすく、これは運動をやらざるを得ないと2年前から思いここ最近でやっと動き出したわけである。

姿勢を矯正したいのとメリハリボデーが欲しいのと脂肪がつきにくい体を作りたい。

と思っていたが1番はストレス発散したいだった
前日になってもう一度ちゃんと調べておこうと思ってジムのHPを見てみたところ

「キツすぎて吐く」「(店舗側)3.4時間前に食事を済ませておいてください＾＾」
「キツすぎるし値段が高すぎる」

ワシ「吐くの！？！？」恐怖

当日朝ごはんを抜いて行ったヨーグルトだけ食べた。

始まってみると
おやおや？？？アレ？楽だぞ？？ワシ体力あったんや！！
流れはこう。有酸素運動→シャドーボクシング→サンドバッグを使ったキックボクシング

暗転して爆音でEDMが流れる。謎のカラフルなサーチライトのようなものがキラキラ。
スタッフさん「yeah…music start...Fo!!」
ワシ「！？！？」

初めてテキーラを飲んで秒で潰れてセキュリティに追い出されたクラブを思い出す

陽キャのジムやんけ…

と思っていたが
立ち方からパンチの種類まで1から教えてくれて
なんか様になってきたんじゃね？と思って近くの鏡を見たら、、、

ヒョロヒョロへっぴり腰激ダサネキがそこにはいた。

……こりゃひでえ
陰キャの象徴や…
脳裏でかつて流行した歳下にイキってる陰キャの動画が再生される「ン？？俺らは抵抗すんで？？？21歳！！！(グーパン)」

一瞬でもブレイキングダウンの仲間になれたような気がしたけど現実はそんなに甘くなかったね。

てかキックボクシングってなに？思ったけどキック出てこなかったよ🦵

力任せにサンドバッグを殴り殺したので案の定腕が筋肉痛、そして脚の筋がピキピキに。

ピキピキネキやんけ！！！！()

終わってみると汗はじんわりかく程度。
お？いけるんじゃね？楽しくね？？

というのが初日。
体験なので14日間は安い価格で通い放題らしい。

2日間あけてもう一度行ってみることにした。
プログラムが時間分けされていてネットでその枠を予約していくのだけれど、店員さんに「初めての方はこのプログラムがおすすめです＾＾」と言われたビギナープログラム、ライトプログラムが行きたい日時にない。
やべえかなと思いながらも店員さんは「初めての方もたくさんいらっしゃるので大丈夫ですよ」と押され普通のプログラムを予約。

当日
いかにも運動できそうな顔で、いかにも動けそうな髪型で、いかにも行きなれてそうな服装で参戦。

曲が始まる
有酸素運動から脳死
視界がぼやける
鏡を見ると生まれたての子鹿のような筋トレしかできない女がそこにはいた。

早くも酸欠で頭痛。しかし代謝悪すぎて汗は出ない。
しかし悲劇はここから。

部屋にはサンドバッグがいくつかあって好きな場所を予約できるが今回は端っこにした。
ところが曲が始まってみるとスタッフさんの声が前よりも聞き取りにくい。し、曲のボリュームもでかい。
スタッフさんが「ジャブジャブ！フック！(流暢な英語で)」と色々アナウンスしてくれるけど動きの名前の種類が多すぎる。
横文字が覚えられないわし。それに加えリズム感なし。
脳と体の動きが一致しない。

スタッフ「¥6+=+々○31<¥^☆6！！！fight！！！」
ワシ「😀(棒立ち)」
他の会員「🥊🥊🥊」

ワシに駆け寄るスタッフ
ワシ(頼むこないでくれ…もう何言ってるかわからないからひたすら殴ってるだけなんだ何も言わないでくれ)
スタッフ「グローブつけて！！サンドバッグ殴って！」
ワシ「(え！？みんないつの間にグローブつけたの！？そんなアナウンスあった？)」

クソ恥ずかしいやんけ
ワシ1人だけシャドーボクシングしてたわ。

ワシって脳みそ足りてないんかな…

自分だけ棒立ちの地獄絵図を何度も経験し50分間謎のへっぴり腰ボクシングを続けた。
マジで暗闇でよかった

無事に終わった。いや無事ではない。アホみたいなリズム感とパンチの種類が覚えられないという醜態を晒し気づけばロッカールームにいた。圧倒的酸欠。顔真っ赤
なのに汗は垂れておらず。
初回は説明の時間が長かったから楽に感じただけで決して私の体力があるわけではなかった。

明日も行こうと思ったけど身体がもたない。
暗闇キックボクシングの入会は断念しよう。
心に決めた。

筋力もない、持久力もない、リズム感もない、体力もない、酸素も足りてない、そんなワシがよく2回も通った。あと一回通って退会したろ。

次はピラティスと有酸素運動があるパーソナルジムに行ってみようと思う。
まだ私は抗うぜ。美ボディ目指すんや。次はピラティス。貴様にかかっているぞ。

アタイをプリケツにしてくれよな！！

そう思いながら陽キャだらけの暗闇キックボクシングジムをあとにした。

そんな感じ。

さて、購入させられたバンテージはどうするかな……

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