飯糰(中華式おにぎり)と鹹豆漿は台湾伝統食文化ではない。
日本人が台湾の食べ物に関心を持ってくれるのはうれしいけれど、すごく気になることがある。それは最近ネット上の台湾紹介記事でよく飯糰(中華式おにぎり)も鹹豆漿も台湾伝統の朝食と言われていることだ。日本人は日本人の食生活で定着しているコロッケ、ハンバーグ、カレー、ラーメン、焼き餃子などを純和食だとは思っていないはず。それと同じで、台湾の飯糰と鹹豆漿が台湾の伝統的朝食だとか台湾伝統食文化だと言われると、僕はそれは違うでしょ!と言いたくなる。飯糰も鹹豆漿も戦後に中国からの移民によって伝えられたものでしょ?台湾人にとっては外来の食文化だと思う。
飯糰は元々中国江南地区の朝食で、香港でも流行したものだそうだ。そして鹹豆漿は元々中国東部沿岸の長江デルタ地区一帯が発祥地、本場らしい。日本人の間で話題になる台湾の食べ物は戦後に中国から伝わったものや歴史がまだ浅い食品や創作料理が多い。
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