精神科に入院中短歌を詠んだ その2
午後の陽に顔みし最期もあっけなく
何も言えずに固まっていた
四十路ゆえ 恋に怖気し吾がいる
十歳(ととせ)違いの背なの高さに
どっちだよヒトは勝手なことを云う
歳の話は煩わしきこと
世事に飽き
ひとりで居たいと独りごち
まだ若いのにと言うヒトありて
何時迄も若くはないとヒトが云い
私はじめて驚いている
彼の曲を聴きながら歌詞つけている
その健やかさ少し疲れる
気遣って笑い泣き怒り抱き合って
互いの狡さ擦り寄せあって
物干に手持ち無沙汰な青のシャツ
黄色の帽子と並んでいたり
わたしね、と
語ることない唇は
未だ少女の色をしていて
好奇心か恋愛かわからない
見ているとただ気持ちが和む
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