一月某日 年は明けたし、人はやがて死ぬ。
2021年がやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!
と、いうわけで新年であります。本年も精進を重ねる所存です。
今年こそは頑張るぞ!!なんてね。
はてさて、我々こども卒業済みの人間からすると、「2021年」なんて響きには近未来の佇まいを見るわけだが、目下わたしの頭の中は、数十年前さかのぼって20世紀真っ盛りである。
何の気なしに読み始めた『もういちど読む山川世界現代史』を機に、プチ世界史ブームが到来している。
高校卒業を最後にほとんど触れることもなくなった歴史(通史)の世界だが、とうとう教室では「面白い!」と感じることのないまま学びを絶ってしまった。ところが今になって改めて立ち返ると、なるほど、面白い。
時代によって、国によって、地域によって、階級によって、それぞれを生きる人々の生活や思惑が、ひしめき合いながら、ときに交差しながら時の流れに乗っていく様は、さながら複雑な機械時計を見ているようである。
そんじょそこらのドラマでは到底太刀打ちできないほどに、「ドラマチック」な物語が繰り広げられる。
……なんてことを考える暇もなく。マンガを手にした子供の気持ちで幾度もページを繰る。
考えようによっては、そのたびに数万人数十万人の人生が音もなく過ぎ去っているわけだ。所詮その程度。なにをそう気張って生きることがあろうか。
頑張るのはやめだ。今年も楽しんでいこう。