十二月某日 趣味としての読書
師走である。(という書き出しで、実はもう5,6度も物を書いている。どれも書き終わらないまま放り出してしまった。)流行り病の時勢では例年ほどの「年の瀬」感もなく、師も自宅に篭らざるを得ないのがいささか寂しいような気分になる。
さて、日常会話や就職活動など、生活のさまざまな場面で「趣味はなんですか?」と問われることがある。大抵の場合、予期せぬタイミングで忘れた頃にやってくるのが厄介なものだ。
普段は当たり障りのないよう、「音楽です、ええ、演奏も鑑賞もしますね。あとは強いて言え