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四月某日 さらば、全ての
さすがに月に1本くらいは投稿しておきたく、筆を執っています。嘘です。キーボードをたたいてます。
先日、友人とエヴァの劇場版最終編を観てまいりました。
いやあ、良かった!!!!なにが良かったか語るだけでも連休が終わってしまいそうなくらいよかった!!!!!
ご覧になっていない方も、これから作品に出会われる方もいらっしゃると思うので具体的な感想を申し述べるのは控えますが、作品ファンにとってはこれ以上にない素晴らしい一本でした。
アニメ版、旧劇場版、漫画版、そして新劇場版と余すところなく体験してきたわたしのような人間にとっては、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」はまさに救いであったと言えるでしょう。
ただし、シン・エヴァンゲリオンで初めてエヴァに出会ったひとや、新劇場版以外を観たことがない人にとっては、戸惑うしかない描写も多々あったと思います。今作は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の最新作であると同時に「新世紀エヴァンゲリオン」の完結編であるからです。
旧劇にしか張られていなかった伏線や、新劇場版とは別シナリオであるアニメ版の展開もキチンと踏まえられた構成でした。作品のすべてをよくよく踏襲したうえで、それらを堂々と踏み倒して、踏み越えて、とうとうエヴァンゲリオンは終劇を迎えたのです。
「昔は好きだったけれど最近は興味なくなっちゃったなあ」と思っているわたしのようなオタクや、「新劇は邪道。旧劇しか勝たん。」と思っている斜に構えたオタクにこそ見てもらいたい映画です。
ハッキリ言ってシン・エヴァンゲリオンは流行らないでしょう。新規ファンにはウケようがないからです。
これまでのエヴァンゲリオンを問題編とすれば、シン・エヴァンゲリオンは解決編になります。解決編だけ見たってなにも面白くないでしょう。
長年ダラダラとエヴァンゲリオンにしがみついてきたクソオタクたちでなければ、シン・エヴァンゲリオンを受け止めることは難しいはずです。
それをわかっていてもなお、最後までエヴァンゲリオンを描き切った制作/製作の皆様やキャストの方々、そして何より総監督である庵野秀明さんに、最大限の感謝と敬意を。
さらば、全てのエヴァンゲリオン。
p.s. 上映が始まる前に、「これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版」のBGMとしてバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」の調べが静かに流れます。なにを隠そうこの曲が大好きだったオタクは、まだ作品が始まりもしないままにひっそりと涙しました。