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『ゴールデンカムイ』#313 終着

暴走列車の上で仮面が砕かれた鶴見。彼は手を権利書に伸ばします。そのとき、妻子の骨のかけらが鶴見のポケットからこぼれ、落ちてゆくのでした。

骨か? 権利書か? 迷いながらも権利書を掴み取る鶴見。
落ちていった骨を見る鶴見の顔は、しあわせだったころの長谷川に戻ったかのように思えます。

アシリパは鶴見の手にした権利書の紐をマキリできる。落ちそうになったアシリパを杉元が救おうとすると、鶴見が杉元の胸に刀を突き刺します。

「愛するものはゴールデンカムイにみんな殺される。全部お前の責任だぞウイルク!」

そう憎しみの声をぶつける鶴見。

「俺は不死身の杉元だ……」

刺されながらもそう言い、杉元は馬で追いついてきた谷垣に、アシリパを託すのでした。鶴見と杉元を乗せたまま、列車は駅舎に突っ込み、さらに水に落ちました。

大団円はありえない

さて、次週が最終回。大団円になるかどうかと言いますが、結論から言うとなりません。歴史を捻じ曲げるならばともかく、そうしないなら、ない。それは現実が証明している。
なぜか?
和人の日本政府は、アイヌの権利書を反故にするから。国会議員すら、アシリパがおばあちゃんになる頃まで出てこない。それがこれから先にある未来です。
ゆえに、今SNSあたりで「大団円か?」と盛り上がる論争には参加する意義を感じない。

この話は終わらないのだから、せめてよりよくするために何ができるか一人一人が考えましょう。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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