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『虎に翼』第99回 同居問題を話しあう家庭裁判

 竹もとにて、寅子は航一を家に招く日程について話しています。航一は花江と直明の喧嘩について気にしています。喧嘩は続行中だけれども、寅子はあえて相談があるそうです。
 するとここで桂場がきて、露骨に嫌そうな顔をします。

みどころのあるものにしか試練を与えない桂場

「お熱いのは結構だが、目立つ行動は慎むように。よからぬうわさが立って君たちの出世に影響が出たら、どうするつもりだ?」
 そう言われると、寅子は私たちは独身同士だとあっさりと言います。よからぬうわさもなにもないと。ただ、新潟ほど露骨でないにせよ、交際についてうわさして、なんかじわーっとしてきそうないやらしさが東京にはありますよね。
「それはそうだが!」
 そう苛立つ桂場に、梅子が団子の味見を頼んでくるのでした。
 轟も老眼鏡になり、みな加齢しているはずです。桂場の血糖値は大丈夫なのでしょうか?
 仰々しいBGMの中、味わう桂場。なぜか正座して航一と寅子も見守っています。重々しく口にし、眉間に皺を寄せ、首をゆっくり横に振る桂場。無念そうな梅子。店主も今日はなかなかの出来だと思ったと残念がっています。
 桂場もさぁ、具体的に何が足りないか指摘しましょうよ。隠し味でもあるのかな? 大豆の質? 甘味の量? 梅子はそう簡単にできるとは思っていないと言います。寅子は梅子はいいところにいっているといいます。梅子は気遣わなくていいと返しますが、寅子はそういうメンタルケアは苦手だから確信はあります。
 要するに(あの偏屈な)桂場が、ここまで熱心につきあうのはそういうこと(みどころがある)であると。確かに桂場と寅子の法律談義もそんな感じだ。桂場は相手にしたくない人間からは遠ざかりそうですもんね。
 桂場はこの店とこの味がなくなるのは惜しいだけだと言います。梅子は完璧な味を引き継げるよう、修行をがんばると言うのでした。

航一の来訪、寅子の秘策

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